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完璧な作品「ではなかった」『ドラゴンズドグマ』 その続編に注目が集まるワケ

11月29日に『ドラゴンズドグマ 2』の最新情報が発表され、トレンドになるほどの盛り上がりを見せました。なぜ、本作がこれだけ注目を集めるのか。それは、完璧ではなかった前作の存在が大きく影響しています。

問題点があり、しかし魅力も多かった『ドラゴンズドグマ』

発売日をはじめ、最新情報が発表されて盛り上がる『ドラゴンズドグマ 2』
発売日をはじめ、最新情報が発表されて盛り上がる『ドラゴンズドグマ 2』

 カプコンが11月29日午前6時に、『ドラゴンズドグマ 2』の最新情報を伝えるデジタルイベントを実施しました。この発表が話題となり、一時期は『ドラゴンズドグマ 2』がX(旧Twitter)のトレンド入りを果たしたほどです。

 一般的に最新作に関心が寄せられるのは、前作の存在が少なからず影響します。誰もが認めるような名作だった場合、期待が大きく膨らみ、ファンを中心にその作品の話題が自然と盛り上がります。

 ですが『ドラゴンズドグマ 2』の場合、前作の『ドラゴンズドグマ』は、隙のない完璧な作品では、決してありませんでした。にもかかわらず、なぜ『ドラゴンズドグマ 2』にこれほど熱い視線が注がれているのでしょうか。その謎を解くカギは、やはり『ドラゴンズドグマ』自体にあります。

●オープンワールドなのに、アクション性の高いバトル!

 続編の『ドラゴンズドグマ 2』も同様ですが、2012年に発売された『ドラゴンズドグマ』は、オープンワールドを舞台としたアクションRPGです。当時、オープンワールドは既に大きな注目を集めており、『The Elder Scrolls V: Skyrim』(2011年)や『ゼノブレイド』(2010年)などが人気を博していました。

 しかしこの時のオープンワールド作品は、今から見るとまだ発展の途上にあり、例えば『The Elder Scrolls V: Skyrim』の戦闘アクションはシンプルな作りでした。また『ゼノブレイド』は、戦略性はあるもののコマンドバトルを採用しています。

 昨今では、基本プレイ無料の『原神』でも派手なアクションバトルを取り入れていますが、ざっと10年遡るだけでも、オープンワールドのバトル性は大きく異なっていました。

 そんな時代に登場した『ドラゴンズドグマ』は、モーションも含めた多彩なスキル、近接に遠距離、魔法とそれぞれに特化したジョブ、そうした攻撃手段を組み合わせて戦う複合ジョブ、それぞれで異なる戦いの広がりなどを、アクション性をベースに豊かなバトルを実現させました。

 アクションRPGさながらのバトル要素を確立させた『ドラゴンズドグマ』は、「戦闘も楽しいオープンワールド」という稀有な魅力で、多くのゲームファンに驚きを与えます。実際リアルタイムに遊んだ筆者も、『ドラゴンズドグマ』にオープンワールドの新たな可能性を感じたほどです。

●一歩先の経験を持つ従者が、未知の冒険を手助けする

『ドラゴンズドグマ』がプレイヤーに与えた衝撃は、「オープンワールドとアクション性の高いバトルシステムの組み合わせ」だけではありません。特筆すべき点として、「ポーン」の存在も欠かせないでしょう。

 設定面での詳しい説明は省略しますが、「ポーン」は主人公に付き従う従者のようなキャラクターです。戦闘になれば共に戦ってくれる、頼もしい仲間と言えます。

 この「ポーン」は、プレイヤーがキャラメイクできるメインポーンのほか、さらにふたりのポーンを借りることが可能です。借りられるポーンは、ゲーム側が用意したもののほか、オンラインを介して他のプレイヤーが作成したポーンも対象になります。

 戦力として頼もしいのはもちろんですが、それだけなら他のゲームと大きな変わりはありません。「ポーン」の大きな特徴は、クエストの知識や敵と戦った経験などを元に、プレイヤーにアドバイスしてくれる点です。

 例えば、自分よりも先に進んでいるプレイヤーの「ポーン」を借りると、本来の主人と共にこなしたクエストの経験から、向かうべき方角を教えてくれることがあります。ちょっとだけ未来を知っている「ポーン」から助言を受ける──そうしたプレイ体験は、ほとんどの人にとって初めての刺激でした。

 どこかの誰かと、オンラインを介してゆるく繋がるシステム。それを「ポーン」の助言という形で表現したユニークなシステムは、『ドラゴンズドグマ』を忘れがたいゲームとする大きな理由のひとつとなりました。

【画像】え、敵デカすぎっ! 『ドラゴンズドグマ 2』ゲーム写真を見る(7枚)

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