『鬼滅の刃』最終回はTV? 映画? 『柱稽古編』の次の展開について考える
無限城編はバトル&回想&バトル!

『柱稽古編』に続く『無限城編』は単行本16巻から23巻までの最終エピソードです。上弦の鬼たちや鬼舞辻??無惨との熾烈なバトルが展開されており、何百ページにもわたるアクションシーンに大半の紙幅が割かれています。
※この記事にはTVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里』以降の内容を含みます。
『刀鍛冶の里編』や、これから放送される『柱稽古編』と同様に、映画館でお披露目をしてからテレビアニメを放送する流れを踏襲する可能性は高いですが、完璧なエンディングは映画館の大画面、大音響で楽しみたいと考える人は多いのではないでしょうか。
もし『無限城編』が映画化されるなら、おそらく2時間以上の尺になるか、前・後編に分かれるでしょう。バトルが多い『無限城編』ですが、過去からの因縁を紐解く回想も多く、とても120分では収まらないと思われます。
戦いの途中までテレビ放送して「最終回は劇場で」というケースも可能性のひとつとして考えられますが、ひとつのメディアで完結しないコンテンツはライトな視聴者を切り捨ててしまうため、『鬼滅の刃』には似合わないでしょう。
●最終回に向けて「溜め」をつくる『柱稽古編』
ページ数にすると1巻分程度しかない『柱稽古編』ですが、鬼殺隊内のコミュニケーションが多く、柱の掘り下げもあって読み応えがあります。また、無惨とお館様こと産屋敷耀哉(うぶやしき かがや)の緊張感あふれる会話シーンも魅力です。鬼とのバトル展開こそありませんが、最終決戦をより楽しむための「溜め」の段階だといえます。
そして『柱稽古編』ラストは、産屋敷が妻子もろとも自爆し、集まってきた柱たちと無惨が対面するシーンでしょう。まだ放送されていませんが、個人的にはかなりハッキリとしたイメージが浮かんでくるほど印象的なシーンです。『無限城編』への導入として、もっとも「引き」が強い展開をするとしたらここしかないと思われます。
『鬼滅の刃』の魅力のひとつはキャラクターです。どんな人物なのか情報量が増えれば増えるほど理解が深まり、思い入れを持って作品を楽しめます。TVアニメ『柱稽古編』では修行を通じてこれまで語られていなかった柱たちの存在感が高まります。
どのようにキャラクターが深掘りされ、あるいは再構成されるのか、もう少し楽しみに待ちましょう。
(レトロ@長谷部 耕平)