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『仮面ライダーV3』1号こと本郷猛はなぜV3を改造できたのか 実は多くの布石アリ?

IQ600の天才「本郷猛」ならやりかねない…!?

『仮面ライダー』Vol.1 (東映) (C)石森プロ・東映
『仮面ライダー』Vol.1 (東映) (C)石森プロ・東映

 ギネス・ワールド・レコーズによると、世界一IQが高い人間はアメリカのコラムニストであるマリリン・ボス・サバントとされています。彼女はIQテストで最大339のIQを認定されており、ギネスブックにも「IQ228」として掲載されていた時期があります(2024年現在では「世界一IQが高い」という項目自体が削除されています)。

 どうやって計測したのかは不明ですが、本郷のIQはマリリンを遥かに上回る600ですから、元々、人間離れした知性を持っていたことになります。つまり、ショッカーに改造手術を強制された本郷は、改造されながら「やめろショッカー!」と言いつつも、ショッカーが自分に何をしようとしているのか、生化学研究所で得た知識で判断し、手術の手順や必要な器具、素材が何かを同時に分析していたのでしょう。

 そして本郷の高すぎる知能であれば「改造を止める手段がない以上、今、改造人間への改造技術を取得しておかなければ、自分の体をメンテナンスできなくなる」ことにも気づいたと思われます。

 また1号には「ショッカーにわざと捕まり、死神博士により再改造を受けてパワーアップし新1号となった」という設定があり、つまりわざと捕まったのは、こうした技術取得のためでもあるのでしょう。

 ここで死神博士に再改造されている時も、仮面ライダーの特殊能力である「周囲4 kmの音を聞き取る常人の40倍の聴力の超聴覚器」「人間より広い視界と赤外線による暗視能力」「ズーム機能を持つ複眼Cアイ(キャットアイ)」などを使って、ショッカーが自分に改造手術を行う手順や最新技術を観察していたに違いありません。

 もちろん「死神博士に抗議する体裁を取りつつ、ショッカーの改造人間技術を聞き出す」といった駆け引きも行っていたと思われます。

 また「本郷は自らの手で、自分に改造を加えた」「仮面ライダー2号の体を研究して、自分を再改造した」という資料もあります。これは死神博士による再改造とは矛盾しません。本郷が最新の改造技術を観察して、これを習得しているなら、自分をさらに改良するのは当然といえるでしょう。ちなみに、再改造時に脳改造されなかったのは「本郷が事前に、自分を改造して対策しておいたから、ショッカー側の脳改造手術が失敗した」のかもしれません。

 つまり本郷は、後から次々と登場する強力な「ゲルショッカー」の改造人間へ対抗するために、日常的に自分と一文字をメンテしたり、改良したりしていたということです。そう考えるなら、彼が風見志郎をV3に改造するのは、難しいことではなかったのでしょう。

『仮面ライダーV3』の初期案に、第一作のレギュラーメンバーであるFBI特命捜査官「滝和也」が改造されて新ライダーになるというものもあり、もう少し『仮面ライダー』が続いていたら、重傷を負った滝を救うために本郷が滝を改造する、といった展開が描かれたかもしれません。

(安藤昌季)

【画像】「えっ……赤い!」こちらが1号たちに改造された「V3」です

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