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ファミコンブーム中の名作RPG3選「ドラクエ・FFに埋もれがち」「もっと評価されるべき」

相棒は戦車! 荒廃した未来で生きるファミコンRPG

『メタルマックス』タイトル画面(エンターブレイン)
『メタルマックス』タイトル画面(エンターブレイン)

●メタルマックス

「竜退治はもう飽きた!」というキャッチコピーで鮮烈なデビューを飾ったのが、データイーストよりリリースされた『メタルマックス』です。

 パッと見たデザインはトップビューで進む、オーソドックスなコマンド選択式RPGですが、本作は「荒廃した近未来」を描いているのが最大の特徴です。ミリタリー色が押し出されており、ファンタジー風RPGが一般的だった1980年代において異彩を放っていました。

 プレイヤーの分身となる主人公は、戦車の整備工場を営む家庭に生まれながらも、外の世界に憧れを持つごく普通の若者。彼は父親から勘当されるかたちで家を追い出されると、そのまま危険と隣合わせの冒険へ身を投じていきます。

『メタルマックス』でとりわけ重要視されるのは、作中で「戦車(クルマ)」と呼ばれる数々の戦闘車両です。戦車はそれぞれ主砲・副砲・シャシー……などなど、部位ごとにパーツを自由に付け替えられるほか、クルマ搭乗時では戦闘力も大きく変動します。生身だと苦戦する敵キャラでも、戦車であれば問答無用で無双できる場合が多く、爽快感を手軽に味わうことができました。

「各拠点の酒場でさまざまなお酒を飲む」「購入した家具を実家の部屋に飾る」など、細かい要素まで目新しさを秘めていた『メタルマックス』。全体的に異色であることに変わりないものの、ナンバリングやスピンオフ版を含め、同作品は後に10作品以上も関連タイトルが作られる人気シリーズへと成長していきます。2022年には犬型キャラクター「ポチ」を主役に据えた『METAL DOGS』も発売されました。

●桃太郎伝説

 最後にご紹介するのは、ハドソン(当時)が手がけた和風RPG『桃太郎伝説』(以下、桃伝)。もはや説明不要の昔話「桃太郎」に基づいており、野蛮な鬼に苦しむ民衆を救うべく、6歳の子供「桃太郎」が鬼ヶ島へ向かう場面から幕が上がります。なお、本作の開発に携わったクリエイター陣は、いまではパーティーゲームとしておなじみの『桃太郎電鉄』(以下、桃鉄)にも関わっています。

 本作は桃太郎をベースとしつつ、「金太郎」「浦島太郎」「かぐや姫」など、ほかの日本童話もミックスさせながら物語が展開します。くわえて、「勇気の心で悪者を懲らしめる」という勧善懲悪テイストながらも、全編に漂うコミカルな雰囲気が大きなポイントです。また、「貧乏神」や「スリの銀次」といったキャラクターを含め、女性キャラクターと一瞬に湯へ浸かるとして知られる「温泉イベント」など、さまざまな要素が後の『桃鉄』にも受け継がれています。

 本稿で取り上げた『MOTHER』や『メタルマックス』と異なり、純和風の世界観をフィーチャーした『桃伝』。1989年10月にはTVアニメ版の放送もスタートし、「変化テクター」というプロテクターを身にまとって戦う桃太郎の姿が印象的に描かれていました。

(龍田優貴)

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