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社会問題が元ネタ? スーパー戦隊で「2度と使われなかった」モチーフ3選

親探しの物語が1年間を通して描かれた『超新星フラッシュマン』

 1986年の第10作は星やプリズムがモチーフの『超新星フラッシュマン』ですが、隠れたモチーフは「中国残留孤児」でした。1981年から中国残留孤児の訪日調査が開始されて、社会問題になっていたのです。第二次世界大戦末期の混乱のなか、親とはぐれて多くの日本人の子供が現地に置き去りになって中国の養父母に育てられていました。

「スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1986 超新星フラッシュマン」(講談社)によると、東映の鈴木武幸プロデューサーが残留孤児問題からヒントを得て、「肉親への想いを壮大な宇宙レベルにまで広げられないか」と考えて生まれたのが『フラッシュマン』だといいます。

 そして同作はエイリアンハンターに誘拐された地球人の赤ん坊たちがフラッシュ星人に救われて成長し、20年後に地球に帰って親探しをしながら、フラッシュマンとして改造実験帝国メスと戦うという物語になるのでした。視聴者の子供たちは、「中国残留孤児」がモデルであるとは思いもしなかったでしょう。

 また、2000年の第24作『未来戦隊タイムレンジャー』のモチーフは時間でした。5人のメンバーのうち4人が未来からやってきた時間保護局の捜査官で、レッドは現代の普通の青年という異色の設定となっています。時間保護局は、歴史が変わってしまうタイムパラドックスを阻止するために監視する組織です。

 のび太の未来を変えるためにやってきた『ドラえもん』に馴染んだ子供たちにしてみれば、「なぜ未来を変えたらダメなの?」と思った人もいたでしょう。また、戦隊も敵も未来からやってきているだけで、戦隊自体に時間を止めたり、時間を逆戻ししたりできる能力があるワケではありません。ただアナログ時計の3時、6時の形になって攻撃する「ベクターエンド」という攻撃はありました。

『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 2000 未来戦隊タイムレンジャー』(講談社)の番組プロデューサー日笠淳さんの談話によると、「各方面でパターン崩しみたいなことをやっています」とのことです。子供にはちょっと難解ですが、同作の先の読めない展開は大人にも好評でした。

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ? 5人並んでも何が元ネタか分かりづらい? これが「特殊モチーフ」の戦隊たちです(5枚)

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