エグさに定評ある富野由悠季監督作品「民間人が犠牲になる」トラウマ必至な3つの悲劇
富野由悠季監督が手掛けた作品では、戦いの中で民間人が犠牲になる描写がしばしば登場し、時には観る者に強烈なトラウマを植え付けていくことがあります。そうしたなかから特に戦いの残酷さが際立つエピソードを3つ、挙げてみました。
トラウマの代名詞

富野由悠季監督が手掛けた作品では、戦いの中で民間人が犠牲になる描写がしばしば登場し、時には強烈なトラウマとなることがあります。そうしたなかから、特に戦いの残酷さが際立つエピソードを3つ、見ていきましょう。
●「人間爆弾」 『無敵超人ザンボット3』
『無敵超人ザンボット3』の第16話「人間爆弾の恐怖」から第19話「明日への脱出」にかけて登場した「人間爆弾」は、おそらく富野監督作品の中でも最も残虐で、最も多くの子供にトラウマを植え付けた存在といえるでしょう。
謎の宇宙人「ガイゾック」の攻撃から逃れるため疎開しようとした避難民たちが爆発し、大勢が犠牲になる事件が各地で発生するようになっていました。ガイゾックの司令官「キラー・ザ・ブッチャー」は避難民を集めてキャンプに収容し、人間爆弾へと改造を施していたのです。改造された人間はみな背中に星の形の痣があり、爆弾を取り外す手段はありませんでした。爆弾に改造されたことを知った人々は迷惑が掛からないように荒野で爆死することを選び、このとき主人公「神 勝平(じんかっぺい)」の友人である「浜本」も、両親に助けを求めながら爆死しました。
そして18話「アキと勝平」では、勝平のガールフレンドである「アキ」も人間爆弾に改造されたことが判明します。勝平はそうと知らず宇宙船「キングビアル」内の自分の部屋にアキを招き入れていました。やがて部屋を離れた際に、家長の「神兵佐ェ門」から「人間爆弾に改造されていたらどうするのか」と問い詰められた勝平は、急いで部屋に戻ろうとしますが、アキはそのまま爆死してしまい。勝平のアキを呼ぶ声が空しく響くのでした。
最終的には、ある技師が好きな時に起爆できる技術を確立し、自爆してガイゾックの母艦である「バンドック」の外壁に穴を開ける戦果を挙げ一矢を報いてはいますが、あまりにも残虐かつ容赦のないストーリーに当時の子供たちが受けた恐怖と戦慄はかなりのもので、アニメのトラウマを語るときに今でもしばしば「人間爆弾」の名前が挙がるほどのインパクトを残しています。



