『機動戦士ガンダム』一年戦争の1年間に「ガンダム」タイプのMSは何機存在したのか?
ハイパーナパームで焼かれたはずの「プロトタイプ」

また、模型企画『MSV』に登場した「フルアーマーガンダム」は、母体となった「ガンダム」が不明のため、完全新造の可能性があります。2号機以降は設定が存在しているため、1号機である「プロトタイプガンダム」の可能性はありますが、そもそも「サイド7」でハイパーナパームにより焼却処分されたはずなので、設定的に矛盾してしまいます。続編である『MSV-R』で設定された「フルアーマーガンダム(タイプB)」は、明確に3号機をベースにしたと設定されているので問題はありません。
同じく『MSV-R』からは「RX-78SPガンナーガンダム」が一年戦争に間に合った設定となっています。『MS-X』の「ヘビーガンダム」は、戦後の開発のため含まれないことになります。
そのほかの「ガンダム」としては、OVA『機動戦士ガンダム0080』(1989年)に登場した「ガンダムNT-1(アレックス)」が1機で確定しています。ゲーム『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』に登場した「RX-78XXピクシー」は3機が製造されたと設定されています。
ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記』(2002年)に登場した「高機動型ガンダム」は、アムロの機体とはバーニアユニットなど明確な違いがあるにもかかわらず、型式が「RX-78-2」となっているため、計上していいのかはわかりません。「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」で文字情報のみが公開された「高機動型ガンダム(プロトタイプ)」など詳細が不明の機体も存在しています。
ゲーム『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』(2014年)から派生した漫画作品で「ペイルライダー」系統の機体も増加しましたが、「ガンダム」と銘打たれていない機体を含めていいのかは議論の余地があるでしょう。
『機動戦士ガンダム』は40年以上に渡りさまざまなジャンルで続編や外伝が作り続けられ、いまや一大産業と化しています。おそらく今後も増え続けるであろう「ガンダム」たちは、きっとこれからも私たちを楽しませてくれるに違いありません。
(早川清一朗)







