『機動戦士ガンダム』一年戦争の1年間に「ガンダム」タイプのMSは何機存在したのか?
過去40年以上に渡って紡がれてきた「ガンダム」シリーズの「一年戦争」のストーリーには、数々の「ガンダム」タイプのモビルスーツが登場してきました。はたして何機のガンダムが存在しているのでしょうか。
正確な計数は不可能
2024年秋にNetflixにて配信が予定されている『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』のPVには、細部は異なるものの「陸戦型ガンダム」らしき機体が見られました。過去40年以上に渡って紡がれてきた「一年戦争」のストーリーには数々の「ガンダム」が登場してきており、その最新例といえるでしょう。はたして2024年現在、一体何機の「ガンダム」が「一年戦争」の期間中に存在しているのでしょうか。
結論から言えば、完全な計数は不可能でした。第一の理由としては、漫画作品を中心にどんどん増えているからです。完全な把握は極めて難しい状況となっています。
第二の理由としては、設定に曖昧な部分が残されているためです。
一年戦争時代の「ガンダム」といえば、まず挙がるのが「アムロ・レイ」の搭乗機、「RX-78-2」になると思います。このRX-78シリーズは8機、製造されたとされているものの、7号機は戦後の完成、8番機に至っては2024年3月時点で設定が公開されていません。よって一年戦争時代には6機が存在したということになります。しかしあくまで8機であると主張する向きもあり、この時点ですでに確定は不可能です。
さらにOVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』(1996年から1999年)に登場する「RX-79G 陸戦型ガンダム」は、最初から生産数が「20機ほど」とぼかされています。おそらくあえて不透明にすることにより「出しやすい」機体としての役割を期待されていたのではないでしょうか。「ガンダム」は戦歴が設定されている機体が多いため、『復讐のレクイエム』に登場させる機体としては、現状もっとも適切といえるでしょう。
第3の理由としては、設定が変更されることの多い点が挙げられます。ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』(1996年、1997年)に登場した「ブルーディステニー」シリーズの3機は、当初「陸戦型ガンダム」を素体として製造されたと設定されていましたが、ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク』やマンガ『機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルーディスティニー』で、新たに「RX-80」という機体を素体にした設定が登場しています。