「え、それ勝っちゃう?」ガンダム作品で格下機体が起こした「奇跡の番狂わせ」
あまりにも切ない「壮絶な相打ち」

●新型「ガンダム」に「ザク」が挑戦
最新鋭の「ガンダム」タイプMSと「ザク」が一騎討ちを行い、驚異的な善戦を見せるというシーンが『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のなかで描かれました。
ジオン公国軍特殊部隊「サイクロプス隊」に所属する「バーニィ」こと「バーナード・ワイズマン」は、「ガンダムNT-1(アレックス)」と戦うことになります。
「アレックス」はRX-78シリーズの機動性を大幅に向上させ、マグネットコーティングが施された機体です。テスト中のため、武装は完全に揃っていなかったものの、腕部に強力なガトリング砲を備えるなど、まさに最新鋭のガンダムでした。
一方バーニィが乗る「ザクII改」も一年戦争末期にロールアウトした、「ザクII」シリーズの集大成ともいえる機体です。従来の「ザクII」から大幅に性能が向上し、スラスター推力に至っては、「ゲルググ」に匹敵するほどの数値を誇りました。
とはいえ、「ガンダム」と「ザク」では比較にならないほど性能に差があるのは間違いなく、バーニィはその差を少しでも埋めるために、さまざまな策を準備しました。
そして、ダミーバルーンを始めとするトラップを仕掛けた森のなかへと誘導し、接近戦へと持ち込みます。バーニィは、「アレックス」にかなりのダメージを与えましたが、それでも撃破するには及びませんでした。最終的にはビーム・サーベルでコクピットを貫かれ、バーニィは壮絶な戦死を遂げました。
しかし、「アレックス」もまともに動けない状態まで追い込んでおり、「ガンダム」と「ザク」の性能差を考えたら、あっぱれな戦いぶりでした。
ちなみに「アレックス」に搭乗していたのは、バーニィとひそかに惹かれ合っていたテストパイロットの「クリスチーナ・マッケンジー」です。
「相手が機体に不慣れなテストパイロット」「コロニー内で重火器が使えない」「直前の戦いのダメージが残っていた」など、「アレックス」に不利な条件ではありましたが、「ガンダム」撃破に「あと一歩」まで迫ったのは、バーニィの執念といえるでしょう。
強い機体で無双するシーンは見ていて爽快ですが、実力の劣る機体で格上に挑む姿にも尊さを感じます。皆さんは、どんな戦いが印象に残っているでしょうか。
(大那イブキ)



