「放送中止に」「地獄の一歩手前」憂鬱を吹き飛ばすほど、感情がぐちゃぐちゃになる鬱アニメ
ゴールデンウィークが明け、憂鬱な気分を抱えている方も多いでしょう。そんなときは、無理して明るくふるまうより、思い切ってだるさに浸ってみるのもよいかもしれません。この記事では、憂鬱さも吹き飛ぶほど鬱なアニメを3作品あげていきます。
心をえぐるエピソードの数々
大型連休も終わってしまい、五月病とまではいかなくとも、憂鬱な気分は誰しも抱えていることでしょう。そうしたときにオススメなのは、癒し系アニメです。それでも癒やされない場合は、「絵はかわいいのに暗い」「残酷な世界観が刺さる」と評判の、鬱な世界観にむしろ浸りきってしまうのもひとつの方法かもしれません。
●『宝石の国』
人間のような姿をしている宝石たちは、月から襲来する「月人」と戦う日々を送っていました。月人は宝石たちを飾りにするため、空から来てさらっていきます。宝石たちのなかで最年少の「フォスフォフィライト(CV:黒沢ともよ/以下、フォス)」は、「硬度」が「三半」と特にもろい宝石です。
戦闘に向かないフォスは、適した仕事もないのに口先だけはうまく、落ちこぼれ扱いされていました。宝石たちを束ねる「金剛先生(CV:中田譲治)」は、そのようなフォスに「博物誌編纂(はくぶつしへんさん)」の仕事を与えますが、フォスはその仕事すら嫌がります。
『宝石の国』は、講談社「アフタヌーン」で連載されていた同題マンガ(著:市川春子)を原作としたアニメです。登場人物の宝石たちは皆美しく、初見では鬱アニメに見えないかもしれません。しかし、主に月人との戦いで宝石たちは腕や足を割ってしまい、見た目が美しいからこそ、その残酷さが際立ちます。
他の宝石同様、フォスも金剛先生のことが大好きです。先生の役に立ちたくて頑張るフォスですが、なかなか報われず、それどころか頻繁に体の一部を割ってしまいます。宝石であるため血は出ないものの、その残酷なほどのもろさは、見ていていたたまれなくなるほどです。
月人も仏のような見た目ながら、さらった宝石を武器に加工したり、切り口が蓮根のように穴だらけだったりと、気持ち悪さが漂います。月人との戦いはいつ終わるのか、フォスが必要とされる日は来るのか……「鬱くしい」という感想がぴったりの作品です。
なお、原作は2024年4月で完結しています。アニメの内容は、原作の5巻ほどまでとなっており、SNSでは「原作に比べたら癒やし系」「アニメは地獄の一歩手前」という意見も見られました。さらなる鬱展開を見たい方は、原作マンガもぜひご覧ください。
『宝石の国』は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazon Prime Video」ほか配信サービスで見られます。