絵で騙しに来てる? 油断した視聴者のメンタル破壊した「鬱アニメ」
数あるアニメのなかには、第一印象からは想像もできないような「鬱展開」が繰り広げられることがあります。これまで、どのようなアニメが視聴者の予想を裏切ってきたのでしょうか。
ラブコメと思いきやヒロイン死亡
視聴するアニメを選ぶ際、かわいい絵柄や美しい作画などの印象で作品を決める人もいるでしょう。しかし、なかには最初の印象に反するような暗い展開が繰り広げられる作品もありました。
「すかすか」の愛称で知られる『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』は、ラブコメ要素もあるファンタジー作品かと思いきや、「鬱展開」が待ち受けています。
主人公「ヴィレム・クメシュ」は兵器管理の仕事を始め、使い捨ての兵器「妖精兵」と出会います。ヴィレムは彼女たちが生き残る道を模索し、妖精兵「クトリ・ノタ・セニオリス」はヴィレムに惹かれていきました。
しかし、クトリは魔力を使いすぎた代償に、徐々に前世の記憶が蘇るとともに現在の記憶と人格を失っていきます。そして、ヴィレムらは敵に襲われ、クトリはギリギリ保っていた人格と引き換えに戦場へ赴くのです。
最終的に悲しい結末を迎える本作には、「だんだんシリアスになっていって、最後は悲しすぎて泣いた」「最初はただのファンタジーと思ったけど、途中から涙が止まらなかった」と悲しみの声が絶えません。
また、オリジナルアニメ『カイバ』も、ポップな絵柄に反して「鬱作品」といわれています。
舞台は記憶のデータ化を実現したことで、身体への乗り換えや記憶の売買が可能になった世界です。ある日、主人公の「カイバ」は目覚めると記憶を失っていたうえに、何者かに襲われて宇宙へ逃亡します。そして、さまざまな星を巡り、多くの人と出会うことで自分の記憶を取り戻していくのです。
話が進むごとに各キャラの悲しい記憶が次々と明らかになっており、特に第3話は鬱展開が多いといわれています。惑星「トト」の少女「クロニコ」とその叔母をめぐり、生活のために記憶を売買することによる報われない悲劇が描かれ、ネット上では今でも「絵はかわいいけど、重い話だから考えさせられる」「叔母が姪との日々を思い出して号泣する結末はやるせない」といった声があがっています。
そのほか、美しい作画が高く評価されている『ワンダーエッグ・プライオリティ』も、落ち込む作品として有名です。
本作は主人公「大戸アイ」たちが、死んだ友人や家族を生き返らせるため、「エッグ世界」という別世界にいる少女たちを敵から守るという物語です。エッグ世界にいる少女たちはいじめや体罰など悲惨な理由で自殺していました。
たとえば10話で登場した性同一性障害の少女は、信頼して相談していた部活の顧問に暴行されて妊娠し、自殺しています。トラウマになってもおかしくないほど悲惨な要素が多い本作には「良作画だけど描かれる内容が内容が悲惨すぎるので、元気なときに見るべき」「鬱展開が重すぎる」と評価されています。
(LUIS FIELD)