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『聖闘士星矢』なぜ「一度見た技は二度と通用しない」のか 例外も見られる理由は?

「小宇宙」は「変質するもの」だとすれば…?

師匠であるカミュとの死闘は屈指の名勝負。「聖闘士聖衣神話EX キグナス氷河(最終青銅聖衣)」(BANDAI SPIRITS) (C)車田正美/集英社・東映アニメーション
師匠であるカミュとの死闘は屈指の名勝負。「聖闘士聖衣神話EX キグナス氷河(最終青銅聖衣)」(BANDAI SPIRITS) (C)車田正美/集英社・東映アニメーション

 加えて星矢たちのように、戦闘中に著しく成長する聖闘士は、小宇宙の性質自体が変わるのではないでしょうか。その結果、一度見られた技でも通用するようになるのでしょう。この原理を全聖闘士が学んでいるなら、同じ技を使った星矢たちに、対戦相手が「一度見た技は通用しない」と宣言しない理由が説明できます。

 内心で「こいつが戦闘中に成長し、技の性質を変えられるタイプの聖闘士か。これは同じ技とは言えんな」と思っているのでしょうし、逆に星矢たちが「一度見た技は通用しない」と言っているタイミングは「(前に技を受けたときと同じ強さ、波長の小宇宙だから)聖闘士には一度見た技は通用せん」と発言している、ということです。

 なお、劇中でカミュは、自分の必殺技であるオーロラエクスキューションを氷河が放とうとした際、氷河に対し「オーロラエクスキューションは凍気を無限大に発揮する、カミュ最大の技と言ったはず。一度や二度、その身に受けたからといって、やすやすと真似ることなどできん」と言っています。

 このセリフから考えて、オーロラエクスキューションは「凍気が高まり続けることで、技の波長が無限大に変化し続ける」技なのでしょう。だから、氷河に「聖闘士ならば一度見た技は二度と通用しない。そう貴方に教えられたはず」と言われた後でも、この技を放つことを選んだのです。

 つまり、カミュは弟子を前に、自分が教えたことを忘れているような人物なのではなく、技の裏付けとなる小宇宙の波長を変化させる技術に自信があったということでしょう。しかし、氷河は敬愛するカミュの凍気を完璧に理解しており、無限大に変化した凍気に波長を合わせ、それを上回る絶対零度の凍気でカミュを倒した、ということだと思われます。

 その波長は、聖衣を身に着けることでより正確に感じ取れるのでしょう。だから黄金聖衣を脱いだカノンは、グレイテストコーションの波長を読み違え、三度目の技を喰らったのだと考える次第です。

(安藤昌季)

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