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『スラムダンク』流川とたった1点差? 桜木花道は山王戦で何点決めたのか

終盤にかけて怒涛の展開に

映画『THE FIRST SLAM DUNK』ポスタービジュアル (C)I.T.PLANNING,INC. (C)2022 SLAM DUNK Film Partners
映画『THE FIRST SLAM DUNK』ポスタービジュアル (C)I.T.PLANNING,INC. (C)2022 SLAM DUNK Film Partners

 だからこそ流川は成長します。独善的なプレイを捨て、味方にパスを出すではありませんか。改めてこの映画(無論、原作も)は主要メンバーそれぞれの見せ場の説得力がケタ違いです。さあ、場面はそのまま覚醒した流川が2点を追加するシーンへ、再び湘北にも勝機が生まれます。

 しかしそれも束の間、桜木がコート外へ逃げるボールを追いかけて関係者席へダイブし、背中を負傷しました。桜木に訪れたのは追加点のチャンスどころか選手生命のピンチだったのです。

 桜木の動きが止まるなか、流川がクールにスリーポイントシュートし9得点目を決め、ついに(確認できる限りの)桜木の得点数を上回ります。

 桜木は痛みに耐えながらも果敢にリバウンドを決めにかかりますが、無情にもノーカウントでした。そしてフリースローのタイミングでとうとう、桜木は倒れてしまいます。

 試合は残り1分を切りました。三井が着実にポイントを重ねてくれたおかげで、とうとう逆転一歩手前まできています。だからこそ、もう桜木には休んでいてほしいのですが、彼は再びコートに立ち、当たり前のようにこぼれたボールにダイブします。負傷した背中を強打しつつ、そのボールを流川へ渡すのです。こうして桜木の決死のアシストで、流川は追加2得点を決めます。湘北、逆転の瞬間でした。

 が、次の瞬間には沢北のシュートにより再逆転されます。試合は残すところ10秒を切った場面で、最後に流川が仕掛け、山王がそれを阻みます。流川が跳び、そのままシュート、と見せかけて、ついに流川が桜木へとパスを出します。残り3秒、2秒、1秒……桜木がシュートを放ち、ゴールです。

 最終的に「湘北79-78山王」で湘北が勝利を収めます。ということで、劇中で描かれた限りの山王戦における桜木の得点数は10、流川は11という結果でした。

 ノーカウントを含めれば、得点数だけでも極めて精巧にバランスよく描かれていることに気付かされます。しかしそれに気付くには、この映画を冷静に観る必要があり、カウントよりもはるかにそちらの方が難しいのでした。

(片野)

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