過去編が大変? 実写『ゴールデンカムイ』今後キャストが気になる「難しい」キャラは
長谷川さんと勇作殿は誰が演じる?
そのほか、過去編にだけ登場するキャラでは、「花沢勇作」と「長谷川幸一」を誰が演じるのか、登場した際にどう演出されるのかも気になります。
花沢勇作は人気キャラ「尾形百之助(演:眞栄田郷敦)」の腹違いの弟であり、尾形の過去回想、さらに彼の脳内で何度も出てくる人物です。勇作は元帝国陸軍第七師団長の「花沢幸次郎」中将とその妻「花沢ヒロ」の息子で、日露戦争の旅順攻略戦にて旗手を務め戦死しました。一方の尾形は花沢中将の妾の息子で、父と弟に屈折した感情を抱いており、彼らに対して恐るべき行為に及んでいたことが明らかになります。
物語をかき回すジョーカーのような存在の尾形を描くにあたって外せない重要キャラですが、勇作は物語の終盤まで目元が隠れている人物のため、誰が演じるにせよクレジットでもキャストが明かせないことになるかもしれません。ネット上では、兄弟が逆転してしまうことになるものの、勇作役で眞栄田郷敦さんの実兄、新田真剣佑さんの出演を期待する声も多々ありました。このキャスティングだけでもかなりの話題になりそうですが、果たしてどうなるのでしょうか。
一方の長谷川幸一は『―北海道刺青囚人争奪編―』よりさらに後の登場となりますが、いずれ描かなくてはならない重要キャラです。長谷川はアシリパの父「ウイルク(演:井浦新)」と、彼の過去に深く関わる「キロランケ(演:池内博之)」「ソフィア」が、かつてロシアのウラジオストクで世話になった写真館の経営者でした。彼は1881年のロシア皇帝爆殺事件の犯人として追われる身だったウイルクたちに、親切に日本語を教えてくれます。
しかし、あるときロシアの秘密警察が写真館を襲ってきました。彼らはウイルクたちを追って来たのかと思いきや、実は日本軍のスパイであった長谷川を捕まえに来たのです。そして写真館にて銃撃戦が起き、長谷川の妻「フィーナ」と娘の「オリガ」が銃弾に貫かれ死亡してしまいます。キロランケの回想では妻子が死んだ長谷川の元を離れたところで終わりますが、その後、長谷川幸一は偽名で彼が若き日の「鶴見篤四郎(鶴見中尉)」であったことが明かされました。
アニメでは、鶴見中尉役の大塚芳忠さんに声が似ている中野泰佑さんが声を変えて長谷川を演じ、正体を明かすところだけ大塚さんに似た地声を発するという演出になっています。実写ではこの過去回想の場面をどうするのか、気になるところです。
ネット上では玉木さん以外の俳優が長谷川を演じ、最後に玉木さんの声をかぶせるという演出になるという予想もあれば、そのまま玉木さんが演じる長谷川を見たいという意見もありました。原作ファンであれば「長谷川幸一=鶴見中尉」はもう周知の事実とはいえ、初見の人のために別の俳優が長谷川を演じる可能性もあるでしょう。重要キャラの長谷川役には、吉沢亮さんを推す声もありました。原作に忠実な実写『ゴールデンカムイ』であれば、長谷川写真館のエピソードは再現すると思われるものの、どのような演出になるのでしょうか。
実写『ゴールデンカムイ』は『―北海道刺青囚人争奪編―』以降も、刺青囚人を中心に強烈なキャラの再現が期待されます。いったい誰がキャスティングされるのか、今から楽しみに待ちましょう。
※アシリパのリは小文字が正式表記
※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
※柳俊太郎の柳は木へんに夘が正式表記
(マグミクス編集部)