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結末ややこしいっちゅうの! 難解さに定評『太陽の牙ダグラム』がいまなお人気のワケ

プラモデルが好調! ガンプラとの違いを出すために…

「COMBAT ARMORS MAX01 1/72 Scale コンバットアーマー ダグラム」(マックスファクトリー) (C)サンライズ
「COMBAT ARMORS MAX01 1/72 Scale コンバットアーマー ダグラム」(マックスファクトリー) (C)サンライズ

 1983年に放送されたこの最終回をリアルタイムで観た人、そしてよく憶えているという人はどれほどいるでしょう。最終回のあらすじを読んだだけでも、その複雑さが伝わりそうです。

 印象では「大人を意識しすぎた」感じがあって、当時の子供が物語を理解するにはかなり難しかったようです。あるアニメ雑誌には「ストーリーが分かりにくい」「ロボットアニメではなくて政治アニメ」と辛口な投稿も載せられ批判もされました。

 登場人物はおじさんばかりで、際立つヒロインもおらず、恋愛のサブストーリーもありません。しかも子供には難しい政治的な内容です。それでも視聴率は好調でした。

 要因のひとつは「ダグラム」やほかの大型ロボット群「コンバットアーマー(CB)」に人気があったからです。とにかくプラモデルの売上げが好調でした。高橋監督は、あるインタビューで「ロボット(プラモデル)が売れれば何をやってもいいと言われた」と話しており、『機動戦士ガンダム』の「ガンプラ」との違いを出すために、「ジオラマ」を意識したそうです。第1話、冒頭で砂漠に埋もれ朽ち果てたロボット「ダグラム」のシーンは衝撃でした。あのシーンをジオラマにした「朽ちダグラム」は、今でも人気です。

 アニメの演出面でも、ロボットは奇抜な武器をあまり搭載しておらず、パイロットのテクニックや戦略で勝負するのが見どころでした。また、「燃料が切れたら動かない」「コックピットの開閉ハッチが手動式」など、ちょっとアナログな描写がリアルロボット感を高めました。視聴していた子供はこういう部分に魅力を感じたのだと思います。

「子供の頃、観ていたけれど内容を憶えていない」という人に、大人になって改めてDVDなどで見返す人はたくさんいるようです。全75話を見るのは大変ですが、内容はまるで「ロボットアニメ版政治大河ドラマ」とでもいうべき物語で、昔の寸評とは逆に「ロボットアニメであり、政治アニメでもあるから面白い」といった感想を持つ人は多いそうです。

(石原久稔)

【画像】「ダグラム」といえば…こちらが各社「朽ちダグラム」の競演です(5枚)

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