マグミクス | manga * anime * game

『装甲騎兵ボトムズ』JR稲城長沼駅に立った「スコープドッグ」 なぜ惹かれるのか

2020年3月15日、JR南武線稲城長沼駅前の「いなぎペアパーク」に、アニメ『装甲騎兵ボトムズ』に登場したAT(アーマード・トルーパー)「ATM-09-ST スコープドッグ」の実物大モニュメントが設置されました。残念ながら、除幕式は新型コロナウイルス感染症の影響で関係者のみで執り行われています。

そびえ立つ鋼の威圧感

JR南武線稲城長沼駅前に立つ「ATM-09-ST スコープドッグ」(稲城市経済観光課提供) (C)サンライズ
JR南武線稲城長沼駅前に立つ「ATM-09-ST スコープドッグ」(稲城市経済観光課提供) (C)サンライズ

 2020年3月15日、JR南武線稲城長沼駅前の「いなぎペアパーク」に、アニメ『装甲騎兵ボトムズ』に登場したAT(アーマード・トルーパー)「ATM-09-ST スコープドッグ」の実物大モニュメントが設置されました。1984年に初めて姿を現した「スコープドッグ」はなぜ人気を博しているのか、ライターの早川清一朗さんが語ります。

* * *

 実物大スコープドッグが製作されたのは、筆者が知る限りでは2004年に倉田光吾郎氏が作り上げた「1/1スコープドッグ ブルーティッシュカスタム」以来、2体目となります。倉田氏が作り上げたスコープドッグを初めて見たとき、4メートルという高さは想像以上に大きく威圧感があり、重厚な鋼の存在感も相まって、「こんなものがヘビーマシンガンを撃ちながら時速80キロで突っ込んできたら、絶対に死ぬ」と感じました。『機甲猟兵メロウリンク』でシュエップス小隊が置かれた状況がいかに絶望的だったのかを改めて思い知らされたのです。当然、稲城長沼のモニュメントの除幕式にも行く気満々だったのですが、残念ながら新型コロナウイルス感染症の影響で断念せざるを得ませんでした。いつか必ず見に行ってみたいと思います。

 さて、「スコープドッグ」が登場した『装甲騎兵ボトムズ』は1984年に放送された作品です。作中での「スコープドッグ」は主人公キリコ・キュービィーの愛機でありながら単なる量産兵器であり、スクラップとなった機体をいくつか組み合わせれば動作する機体を作り上げることができるという、従来の主人公ロボットの概念を覆す存在でした。

 主人公ロボットと言えば何らかの理由でそれ1体しかないというのが当たり前。そんな時代に現れた「スコープドッグ」から匂い立つ鋼鉄と戦場の香りは、従来のロボットアニメに食傷気味になっていた世代から強烈な支持を受けたのです。

『ボトムズ』の監督を務めた高橋良輔氏によると「スコープドッグ」のモデルは米軍が使用していたジープで、特殊な兵器と言うよりも、頑強な道具として存在する感じが欲しかったのだそうです。ただ装甲の薄さは気になっていたようで「もっと装甲が欲しいよね。これで戦争には行きたくない」とも語っています。

【画像】JR稲城長沼駅前で行われた除幕式の様子

画像ギャラリー

1 2