今夜、ワルプルギスの夜 『魔法少女まどか☆マギカ』マミ戦死と震災の記憶
マミさんの戦死、そして震災の記憶

「まさか」
巴マミ(CV:水橋かおり/以下、マミ)の拘束が解けたほむらがつぶやいた言葉ですが、見ているこちらも「まさか」でした。 まどかと美樹さやか(CV:喜多村英梨/以下、さやか)がまだ魔法少女になっていないのに、先輩のマミさんが首を食われて死ぬなんてさすがに思ってはいません。TVでここまでやるのか! さすが虚淵さん! さすが新房監督だ! と巨大な才能に圧倒された記憶があります。
その後もさやかちゃんの魔女化や佐倉杏子(CV:野中藍)の自爆など怒涛の展開が続き、各種掲示板への書き込みは増える一方。あのころTwitterが日本で一般的なものであったら、おそらく放送のたびにトレンドを独占していたでしょう。
そして第10話「もう誰にも頼らない」にて、ついにほむらの秘密が明かされます。この回で特に記憶に残っている、というより耳にこびりついて離れないのが、ほむらがキュゥべえと契約しようとしているまどかに向けた「そいつの言葉に耳を貸しちゃ駄目えぇぇっ!!」という叫びです。何度聞いても本当に、ほむらという少女が魂の底から絞り出した声以外の何物でもありません。筆者は演技については素人ですが、あれほど声優という方々が、別の次元の存在であることを思い知らされたことはありませんでした。
こうしてさらに沸騰していく空気のなか、東日本大震災が発生してしまいます。筆舌に尽くしがたい惨状のなか、『まどマギ』も放送延期が決まってしまうのです。事実、筆者を含めアニメを見るどころの話ではない状況下にある人も多く、また、後に放送された内容を見て、確かにこれは被災直後に見るものではない、と納得もさせられました。
放送終了後、筆者も無事公式ガイドブックの製作に参加することになり、他にもさまざまな仕事に携わらせてもらいました。新作『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』はまったく関わることなくただの視聴者として楽しみましたが、「ホーリーマミさん」の圧倒的な火力と、献身的に立ち向かうさやかちゃんの戦いを存分に堪能させてもらいました。『マギアレコード』は2期も決まっているそうなので、果たしてどのような展開になるのか、楽しみに待とうと考えています。
(早川清一朗)





