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TV版『エヴァ』お茶の間が凍りついた衝撃回 「最終話よりショック」「ある意味功績?」

29年前の1996年2月14日、『新世紀エヴァンゲリオン』の第弐拾話「心のかたち 人のかたち」が放送されました。TV版『エヴァ』の最終回が衝撃的なのは有名ですが、当時の視聴者はすでに96年2月初めの放送内容に唖然としていました。「次はどうなるのか」と固唾を飲んでTVを付けた視聴者たちを待っていたのは、別の意味でのショッキングな展開だったのです。

お茶の間に流れた、加持とミサトの衝撃的シーン

『劇場版 新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを君に』DVD(キングレコード)
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 今から29年前の1996年2月14日は、TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』第弐拾話「心のかたち 人のかたち」が放送された日です。TV版『エヴァ』の衝撃的な最終回は有名ですが、実際は放送後半から視聴者に衝撃が走る展開が続いていたのでした。

 この弐拾話のひとつ前の第拾九話「男の戰い」で、エヴァ初号機が暴走して第14使徒ゼルエルを捕食するという衝撃的な展開を迎えました。次はどうなるのかと固唾を飲んでTVを付けた視聴者たちが見せられたのは、別の意味でのショッキングな展開だったのです。

 妙齢の女性と元カレが近くにいればどうなるか。
 互いに命をすり減らすような仕事をしていればどうなるか。
 温もりが欲しくなるのは避けられないでしょう。

 興奮した方、「ミサトが……」とショックを受けた方、家族と一緒に見てしまい空気が一瞬で凍り付いた方など、いろいろな方がいるでしょうが、いま振り返れば、『新世紀エヴァンゲリオン』が当時の最先端を突き進んでいた作品だからこそなしえた「偉業」だったと言えるのではないでしょうか。

 いったい何が起こったのか、振り返っていきます。第捨九話「男の戰い」では、第14使徒ゼルエルが持つ圧倒的な力で第三新東京市が蹂躙(じゅうりん)される光景が描かれました。迎撃のため出撃した弐号機は両腕と頭部を斬り飛ばされ、零号機の相討ち覚悟の攻撃も通じず、NERV本部内への侵入を許してしまいます。

 このゼルエルの襲撃より前に、エヴァを降りる覚悟を決めていた碇シンジでしたが、加持の説得を受け再び初号機に乗り、最終的には初号機が暴走してゼルエルはせん滅され、初号機に捕食されます。これにより初号機は使徒のエネルギー源とされる「S2機関」をその身に宿します。

 シンジの決断は結果的にNERVを救いましたが、第弐拾話では代償としてシンジが初号機に取り込まれてしまったことが発覚。葛城ミサトは整理できない感情を抱えながらも赤木リツコたちとともにLCLに溶けたシンジのサルベージ(救出)に乗り出したのでした。

【画像】だらしない姿も最高! これが俺たちの憧れた葛城ミサトさんです(4枚)

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