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「本当に偶然?」と疑わずにはいられない 未来予知の精度が高すぎたマンガ3選

世の中にはさまざまな都市伝説があるなか、あるマンガの描写が未来予知をしていたといううわさがいくつか存在します。偶然が重なっただけにすぎないかもしれませんが、それにしても一致する点がとても多く、いまだに未来予知した作品として語り草になっているのです。

偶然だとしても重なる部分が多すぎる?

KCデラックス版『AKIRA』第1巻 著:大友克洋(講談社)
KCデラックス版『AKIRA』第1巻 著:大友克洋(講談社)

 世の中には、とあるマンガの描写が未来を予知していたという都市伝説がいくつか存在します。実際に名が挙がる作品の該当する箇所を振り返ると、実際に起こった出来事と信じがたいほど一致しているシーンがありました。

「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて1989年から1992年まで連載された『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』(作:荒木飛呂彦)の一部のシーンは、2001年にアメリカで起きた「同時多発テロ」を予言していたといわれています。

 同作に登場する「オインゴ・ボインゴ兄弟」の弟「ボインゴ」は、「トト神」というスタンドの持ち主で、持ち歩いているマンガに描かれる絵で未来を予知できます。そして、未来を予知するマンガに描かれた場面には、服に「911」とプリントのある男が電柱に首が突き刺さって死んでしまったという描写がありました。

 また背景には先端が顏になった飛行機が笑っているイラストとイスラムのシンボルである三日月が描かれていました。偶然にも、それぞれが同時多発テロに関連するワードになっていたのです。

 さらに未来予知をしたほかのコマでは、電柱に刺さって死んでしまう男の「10時半だ!」というセリフがあります。これは世界貿易センタービルの北棟が崩壊した午前10時28分にとても近い時刻でした。重なる点が多すぎることから、ファンの間で同時多発テロを予知していたとうわさされるようになり、いまだに語り草となっています。

 未来予知といえば、1982年から1990年まで「週刊ヤングマガジン」(講談社)にて連載された『AKIRA』(作:大友克洋)も外せません。同作では崩壊してしまった東京が「ネオ東京」に生まれ変わり、復興を目指すなかで2020年に東京オリンピックの開催を目指すという場面があります。実際に現実世界で東京オリンピックが開催予定だった年と重なっていることから、未来を予知していたと話題になりました。

 また、作中に登場した「開催まであと413日」と書かれた看板の横には「中止だ中止」との落書きがあり、実際に東京オリンピックもコロナ禍によって中止を望む声があったことと重なる部分があります。

 ちなみに、東京オリンピック開催予定日だった2020年7月24日の413日前、2019年6月7日は「裏金問題」が話題になった時期です。アニメ映画版の場合は「開催迄あと147日」になっており、現実世界の147日前となる2020年2月28日は、WHOがコロナの危険度を最高レベルの「非常に高い」に引き上げた日でした。

 作者である大友先生は「紫綬褒章」を受章した際に、この都市伝説について言及しており、「全然知らなかったです」「飲み屋のおやじに教えてもらって……」「偶然ですから気にしないでください」とのことでした。

 ほかには、手塚治虫先生の代表作『ブラック・ジャック』(連載時期:「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で1973年から1983年)の「もらい水」という回でも地震を予知していたといわれています。

 作中では地震が起きる場面があり、その描写で「六月十四日午前八時頃 東北一帯にマグニチュード7.5の地震発生」との説明が記述されています。これは2008年6月14日の8時43分頃に発生した岩手県宮城内陸地震と重なる部分が多く、マグニチュードの数値も7.2と作中と近い数字でした。

(LUIS FIELD)

【画像】鳥肌「ぞわー」 こちらが「AKIRAの予言」といわれる実際のシーンです

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