原作者も「これ出来るんだ」とびっくり! 実写版の「再現度高すぎ」キャラ3選
人気マンガの実写化において、キャラクターの再現度は誰もが気になるところですが、2次元のキャラを3次元で再現するのは決して容易ではありません。ときに賛否を巻き起こすこともあるなか、原作ファンが手放しで絶賛したケースには誰があげられるのでしょうか。
女子よりも女子な高橋文哉さんに注目!

マンガの実写化作品におけるキャラクターの再現度は、ファンがもっとも気にする部分です。どうしても賛否が分かれてしまいますが、なかには原作から飛び出してきたかのような再現度で称賛を浴びたキャストもいました。
たとえば近年の作品では、2024年に公開された映画『ブルーピリオド』で「鮎川龍二」を演じた高橋文哉さんが大きな注目を集めました。龍二という名前こそ男らしいですが、普段は周囲から「ユカちゃん」と呼ばれている「男の娘」です。
見た目は女の子と見間違えるほど中性的で、ビジュアル良しスタイル良し、おまけに金髪ロングヘアという、3次元で再現するにはなかなかハードルの高いキャラクターでした。しかし解禁されたビジュアルの完成度は、ファンの間でも「龍二は実在したんだ」「てっきり女優さんかと……」などと評判の仕上がりで、原作者の山口つばさ先生も「すごいこれ出来るんだ」と驚きのコメントを寄せています。
もちろんその完成度の裏には、並々ならぬ努力がありました。女性的な容姿の龍二に少しでも近づくため、高橋さんは約8kgの減量や脱毛、さらには日常生活にもヒールやネイル、香水を取り入れたといいます。そうした徹底的な役作りによって生まれた実写版ユカちゃんは、まさに高橋さんの役者魂が込められたキャラと言えるでしょう。
また2018年に公開された映画『ニセコイ』の「小野寺小咲」も、その再現度の高さが話題になりました。小咲は主人公の「一条楽」に一途な想いを寄せるヒロインのひとりで、キャラクター投票を連覇するほどの人気キャラです。性格は控えめで誰にでも優しく、クラスの男子からも人気と、正統派ヒロインのお手本のような小咲は、実写版では池間夏海さんが見事に演じています。
池間さんは本作で本格女優デビューしており、それ以前も若手女優の登竜門ともいわれる「シーブリーズ」のCMに出演し、「若い頃の広末涼子さんにそっくり」と注目を集めていました。地元の沖縄でも「シーサーも振り向くほどの美女」と評されていたほどで、その透明感あふれるビジュアルは小咲にぴったりマッチしていた印象です。
原作者の古味直志先生も「問答無用でかわいい!」と太鼓判を押し、ファンからも「小野寺小咲の再現度スゴくない?」「原作の小野寺がそのまま表現されてた」などと、絶賛を浴びていました。
そのほか、中村光先生の『荒川アンダー ザ ブリッジ』を実写化したドラマ、映画も、再現度の高いキャラクターたちが評判です。荒川の河川敷に住まう個性豊かな住人たちのビジュアルは原作に忠実で、自称「河童」の「村長」役を務めた小栗旬さんや黄色に塗り固められた「星」役の山田孝之さんらの演技が記憶に残っている人も多いでしょう。
そうしたクセの強いキャストに比べてインパクトは弱いですが、再現度という意味では「マリア」役の片瀬那奈さんも負けてはいません。マリアは一見すると穏やかで優しそうな美女ですが、実際は人をいじめるのが大好きな生粋のサディストで、その美貌も相まっていろいろな意味で高い人気を誇っています。
実写版では髪色こそピンクから茶髪に変更されていますが、片瀬さんの美貌やスタイルはマリアに見劣りしません。加えてマリアのドSな部分も十二分に表現されており、とくに毒舌を発動したあとに頬をぷぷーとふくらませる満足げな表情は、マリアそのものです。ファンからも「実写マリアもゾクゾクできる」「片瀬さん仕上がりすぎ(笑)」などと称賛の声が集まっていました。
(ハララ書房)