『ガンダム』“裸体”がアニメ誌に掲載され…ヒロインが披露した伝説のサービスシーン
主人公がヒロインと「行為」?

最後に取り上げるのが、『機動戦士ガンダムSEED』のひとり、フレイ・アルスターです。
TVシリーズのPHASE-13「宇宙に降る星」では、主人公キラ・ヤマトとのキスシーンが描かれ、いっきに距離が縮まりました。そしてPHASE-15「それぞれの孤独」では傷心のキラを慰めるべく、フレイはキラに自身の唇を再び重ねますが、驚くのはその後です。
時間軸はそのままPHASE-16「燃える砂塵」に続き、出撃命令が鳴り響き、キラはベッドから飛び起き、上着を着て部屋から出て行きますが、ベッドにはなんとシーツに包まったフレイの姿が……。つまり明らかに「事後」だと分かるシーンになっていたのです。これに関しては、放送当時、BPO(放送倫理・番組向上機構)で問題視されるなど、いまでいう炎上案件に近い現象が起こりました。なお、ふたりとも15歳です。
しかも、この描写はそれだけでは終わりませんでした。本作のオンエア当時は4:3のアナログ放送の時代でしたが、放送終了後に新作カットを追加し、画面サイズを16:9にした「スペシャルエディション3部作」が製作されました。
その第1作「虚空の戦場」はPHASE-13~16と同様、キラとフレイの関係性が描かれているのですが、今回はキラの戦闘シーンとカットバックする形で、キラがフレイに覆いかぶさるカットなどがインサートされ、「行為中」であることも描かれました。
さらTVシリーズのHDリマスター版が製作された際にはこの一連がフレイの回想として組みこまれたほか、本放送版と同じカットでもフレイのバストを強調した新作カットに差し替えられるなど、より生々しい雰囲気にアップデートされています。なお、現在ではこのHDリマスター版が主流となり、各種動画配信サイトなどで観ることができます。
(田中一)