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深夜でも心配だった過激アニメ3選 絵は規制したけど「声で分かっちゃいます」

アニメのなかには男女の行為を思わせる過激な描写が含まれる作品もあり、その場合は深夜に放送されることも多いです。しかし、深夜枠だとしても「本当に流して大丈夫だったの?」と感じてしまうほど過激な作品もありました。

声だけでもお茶の間厳禁!?

『新妹魔王の契約者』Blu-ray1巻(KADOKAWA) (C)2015 上栖綴人・Nitroplus/KADOKAWA 角川書店刊/「新妹魔王の契約者」製作委員会
『新妹魔王の契約者』Blu-ray1巻(KADOKAWA) (C)2015 上栖綴人・Nitroplus/KADOKAWA 角川書店刊/「新妹魔王の契約者」製作委員会

 アニメのなかには家族で視聴するような時間に放送できない内容の作品もあり、そういった場合は深夜の放送となることが多いです。しかし、なかには深夜枠にしても、地上波で放送していたことが信じられないような過激な作品もありました。

 2015年の『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』(原作:赤城大空)は、タイトルとは逆に下ネタ要素が多く含まれる作品です。同作は「公序良俗健全育成法」という法律で、過激な表現が規制されてしまった世界を描いています。

 主人公「奥間狸吉」はあこがれの女性を追って「時岡学園」に入学するも、通学の際に遭遇したトラブルが原因で生徒会副会長「華城綾女」から目を付けられました。綾女の正体は下ネタテロ組織「SOX」のリーダー「雪原の青」であり、彼女の活動に狸吉も巻き込まれてしまうのです。

 通報を妨害する装置を持った綾女は、伏せ字になるようなきわどい隠語を連発します。なかでも過激なのが第1話終盤で、生徒たちが集まった体育館のスクリーンにハエの交尾を映し、綾女がみだらな声でスピーカーを通し行為を吹き替えるのでした。あくまでもハエの交尾ではあるものの、声だけを聞くといやらしい映像を見ていると勘違いされかねません。

 また、2010年にアニメ化された『聖痕のクェイサー』(原作:吉野弘幸/作画:佐藤健悦)は、独特な設定で大幅に規制された作品です。元素を操る「クェイサー」と呼ばれる能力者たちが、「聖像(イコン)」と呼ばれるアイテムをめぐって戦いを繰り広げます。クェイサーたちは「生神女(マリア)」と呼ばれる女性パートナーが持つ「聖乳(ソーマ)」をエネルギーとして戦っており、力を受け取るための授乳シーンもたびたび描かれました。

 さすがにそのまま放送できない場面もあり、第1話冒頭ではとある女性が仮面をした女に襲われ、何かをされているような場面がありましたが、壁に蛾が止まっている関係のない場面に差し替えられています。おそらく、喘ぎ声を発しているであろう場面の音声もカットされていました。

 衛星放送版や販売ディスクを見れば疑問点は解決するものの、視聴者からは「規制版は何が起きてるか分からない」といった声が出ています。

 ほかには2015年にアニメが放送された『新妹魔王の契約者』(原作:上栖綴人/イラスト:大熊猫介)も、過激な作品として有名です。ある日、主人公「東城刃更」は、姉妹の「成瀬澪」と「成瀬万理亜」を義理の妹として迎え入れることになります。しかし、澪の正体は先代魔王の娘であり、刃更も魔族の陰謀に巻き込まれるのです。

 実は「淫魔(サキュバス)」だった万理亜は、刃更を澪の下僕にしようと呪いをかけますが、反対に刃更が澪の主になってしまいます。澪にかけられた呪いには淫乱になってしまう副作用があり、男女の一線こそ踏み越えないものの過激な描写が繰り広げられました。具体的には第3話だとお風呂場で、澪が自分の胸を使って刃更の身体を洗う描写などがあります。

 規制されたバージョンでは、見えてはいけない場所に、謎の光などが加えられていますが、女性キャラたちがあげる本格的なあえぎ声は残されています。あまりの過激な描写に、放送時はSNSで「一般アニメとして制作されてるのが奇跡」「半分エロシーンで内容が頭に入ってこない」などの声が出ていました。

(LUIS FIELD)

【画像】え、「前、そんな開くんですか」 こちらがヒロインたちが集結した『新妹魔王の契約者』の「エクスタシー」Blu-rayBOXです

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