実は「打ち切り」の危機に瀕していた名作アニメ←原因は何だった?
マンガやアニメの打ち切りは、ファンにとって悲しい知らせです。いまでは名作と呼ばれるアニメも、かつては放送終了や連載終了の危機に瀕していました。なぜ、打ち切りの危機に瀕し、どうやって復活を遂げたのでしょうか?
見事な逆転劇!

打ち切りといえば、続くはずだったマンガやアニメが途絶えてしまう、とても悲しい言葉です。実は、多くの人が知っているであろう有名なアニメも、かつては放送終了の危機に瀕していました。いったい何が原因だったのでしょうか?
例えば、1982年から1983年にかけて放送された『魔法のプリンセス ミンキーモモ』は、打ち切りによって事実上の最終回ともいえる展開があることで有名な作品です。本作は、人びとが夢を失ったことで離れた夢の国「フェナリナーサ」を呼び戻すため、主人公でプリンセスの「モモ」が魔法の力で大人の姿になり、人びとに希望を与えようと奮闘します。
第46話「夢のフェナリナーサ」では、前話までに魔法の力を失ったモモがトラックにひかれて命を落としてしまうという衝撃的な展開を迎えました。そして、死んだモモは仮初の関係だった地球の両親の赤ん坊として生まれ変わるのです。
急展開を迎えた理由は玩具の売り上げ不振が原因でした。しかし、終わるはずだった物語は、最終回の制作中にスポンサーから命じられた打ち切りの撤回によって息を吹き返します。
2度の特別編を経た後、死んだはずのモモが何事もなく地球で生活を続けていました。モモが生きていた理由は、本当の最終回である第63話「さよならは言わないで」にて、再開後の内容は生まれ変わったモモの見ていた夢だったと明かされます。有名な1度目の最終回はもちろん、2度目の最終回も衝撃的な展開として語り継がれる作品です。
また、変身美少女といえば『美少女戦士セーラームーン』(原作:武内直子)も打ち切りの危機があったといわれています。本作は主人公「月野うさぎ」の変身する「セーラームーン」が、同じ「セーラー戦士」の力を持つ仲間たちと協力して強大な敵と戦う物語で、1992年から1997年にかけて何作品も続いた人気シリーズです。
しかし、そうした作品の内情も放送開始から半年間は厳しかったそうです。当時の原作編集担当の小佐野文雄さんが2012年に開催された「美少女戦士セーラームーン 20周年トークイベント」のなかで、人気や評判が高かった一方で関連グッズの売り上げが思わしくなく打ち切りの話もあった、と告白しています。そんな窮地も年末に作中の道具「ムーンスティック」が爆発的な売り上げを記録し、打ち切りの危機を脱したそうです。
ほかには1992年から現在まで放送している国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』(原作:臼井儀人)も、原作の連載当初は打ち切りの危機さえあるほど反響が少なかったといいます。しかし、面白さに手ごたえを感じていた編集部によって作品は推され、目を付けた旭通信社(現:ADK)からアニメ化の打診が届くのでした。
アニメも初回こそ視聴率4%と低調だったものの、原作のギャグ路線からホームコメディ路線に変更したことが功を奏します。アニメ放送の直前に1巻が発売されたコミックスの売上も好調で、低かったアニメの視聴率も徐々に上向き、年末には19.7%を記録して国民的アニメにまで成長しました。
(LUIS FIELD)

