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7年も放送されない『火垂るの墓』 「二度と観たくないけど…」地上波で復活が望まれ続ける

先日、マグミクス編集部で「地上波放送されない名作ジブリ」記事を配信し、大きな反響を呼びました。世間では、特に『火垂るの墓』への関心が高いようです。

地上波放送が待たれ続ける『火垂るの墓』

『火垂るの墓』ポスタービジュアル (C)野坂昭如/新潮社, 1988
『火垂るの墓』ポスタービジュアル (C)野坂昭如/新潮社, 1988

 先日、マグミクス編集部では「地上波放送されない名作ジブリ」という記事を配信し、大きな反響を呼びました。記事中では、数年間、地上波で放送されていないジブリ作品『火垂るの墓』『ホーホケキョ となりの山田くん』『海がきこえる』について記載しています。

 そのなかで、世間で多くの注目を集めていたのが、地上波で放送されなくなって7年目を迎える『火垂るの墓』でした。この作品では終戦前後の神戸を舞台に、兄「清太」と妹「節子」が必死に生き抜こうとする姿が描かれます。

 空襲で逃げ惑う人びとやたったふたりで生活を始めたときの食事など、リアル、かつ凄惨で心をえぐられる内容に「二度と観たくない」と感じている人が多いようでした。しかし二度と観たくない人も「でも放送はすべき」と語っています。

『火垂るの墓』は、何度でも観たくなる、気持ちの良い作品とはいえません。しかし、子供たちに「なぜ戦争をしてはいけないのか」理解してもらうために、「人生で一度は観てもらいたい」という意見が圧倒的でした。

 また『火垂るの墓』と同様に「一度は観て欲しい」という声が多かったのが、広島への原爆投下時の出来事が描かれた『はだしのゲン』です。『はだしのゲン』では、原爆が落とされた直後の人間が溶けてしまった様子や、崩れてしまった家を建て直して生活する姿など、実際に原作者の中沢啓治先生自身の体験をもとにした描写が鮮明に描かれます。

 2023年に広島市の平和教育副教材からマンガ『はだしのゲン』が削除されてしまいましたが、いまもなお「後世に語り継ぐべき大切な作品」という声は後を絶ちません。

 2025年は戦後80年目を迎える年です。今年こそは地上波放送されるのでしょうか?

(マグミクス編集部)

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