『魔女の宅急便』おソノさんの過去が意外と「クセ強」? ジブリのワケあり女性キャラたち
『魔女の宅急便』『もののけ姫』『天空の城ラピュタ』……誰もが知るジブリ作品の女性キャラクターたちに、本編では決して明かされなかった「もうひとつの顔」があるとしたら? 書籍や資料にひっそりと記された裏設定は、彼女たちの行動や生き様に、まったく新しい解釈をもたらします。
パン屋のおかみさんにも「意外すぎる過去」が?

『魔女の宅急便』『もののけ姫』『天空の城ラピュタ』など、スタジオジブリ作品の個性的な女性キャラクターのなかには、作中では一切語られない「驚きの裏設定」があることをご存知でしょうか。それを知ると、彼女たちのシーンの見え方がガラリと変わってしまうかもしれません。
1989年公開の『魔女の宅急便』(原作:角野栄子)に登場する「グーチョキパン屋」のおかみさん「おソノさん」は夫とともに明るくパン屋を切り盛りし、親元を離れて修行中のキキを温かく受け入れてくれる頼もしい女性として描かれています。
ところが、劇場パンフレットでは「青春時代にはそれなりにツッパった経験を持つ」という過去が明かされているのです。さらに2013年刊行の書籍『ジブリの教科書5 魔女の宅急便』(文春ジブリ文庫)では、スタッフから「もしかしたらゾク(暴走族)だったのかも」という意見まで寄せられていました。
加えて、本編エンディングの一案として「赤ちゃんを産んだ後のおソノさんがバイクに乗る」場面も検討されていたとのこと。あの優しいおかみさんのイメージからは想像しがたいギャップを感じさせます。
エボシ御前の壮絶すぎる半生

1997年公開の『もののけ姫』に登場する「タタラ場」の指導者「エボシ御前」は、シシ神の首を狙い、タタリ神を生み出してしまう人物として印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
1998年出版の書籍『「もののけ姫」はこうして生まれた。』(徳間書店)では、本編では一切触れられなかった彼女の凄絶な過去が明らかにされています。かつて海外に売り飛ばされたエボシ御前は、倭寇(いわゆる海賊)の頭目の妻となり、やがて自らその夫を殺害、金品と石火矢の技術を手に入れ、日本へ戻ってきたといいます。
作中では、身売りされた女性や病に苦しむ人々を引き取り、仕事を与えるエボシ御前の姿が描かれています。「神殺し」という一面だけで語られがちな彼女ですが、その行動の背景には、壮絶な過去の経験が深く関わっているのかもしれません。
ドーラの若い頃に、思わず「二度見」

1986年公開の『天空の城ラピュタ』に登場する空中海賊の親分「ドーラ」は、かぎ鼻に貫禄のある体型で、豪快に部下たちを率いる姿が強烈に記憶に残るキャラクターです。
ところが、ドーラ一家の飛行船内に飾られた若い頃の肖像画を見ると、現在とはまるで別人のような印象を受けます。すらりとした体型に長い三つ編み、青いバンダナをきりりと巻いたその姿は、凛とした美しさを持つ女性そのもの。初めて目にした方は、思わず二度見してしまうかもしれません。
(マグミクス編集部 アニメ担当)

