『鬼滅』煉獄杏寿郎が深夜にこっそり…　想像以上に自分に正直だった“もう1つの人生”

とにかく食いしん坊！　煉獄先生の大暴走エピソード

「炎柱」である「煉獄杏寿郎」の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』での活躍は、今でも多くの視聴者の記憶に残っています。圧倒的な強さや優しさなど、多くの魅力を持つ彼ですが、劇場版では「うまい！」という豪快な声とともに弁当を食べまくる姿が印象的でした。煉獄さんは公式スピンオフ『キメツ学園!』にて、キメツ学園の歴史教師として「煉獄先生」と慕われていますが、現代を生きる彼もまた、食べることが大好きなようです。

●だってチラシを見たから……学校でピザを注文してしまう

　学校へ出勤する直前、母の「瑠火（るか）」から資源ごみを出してほしいと頼まれた煉獄先生は、ゴミを持つついでにあるチラシが目に止まります。それは、チーズがしたたるおいしそうなピザの広告でした。そして昼休み、キメツ学園の職員室あてに荷物が届いたという電話がかかってきます。その電話を聞いた先生たちが校門へ行くと、まさかのピザが2枚届いたのです。

　ピザの最初の発見者、数学教師の「不死川実弥（しなずがわ　さねみ）」は「誰が頼んだ！」と激怒します。怒って当然の事態に対して、煉獄先生は一切悪びれることもなく「すまん俺だ!!!」と手を上げます。周りの先生が呆然と理由をたずねると、煉獄先生は真面目にこう言うのです。「ど～～～～～～～～～～しても食べたかった!!!」と。食に対して素直すぎる、彼のかわいらしさがうかがえるひと幕でした。

●学校の怪談の正体は飯を炊く煉獄先生だった

　キメツ学園新聞部が、学校の七不思議を募集していることを聞いた「竈門禰豆子」「煉獄千寿郎」たち中等部のメンバーは、夜の学園に忍び込むことを決定します。高等部に入ると、禰豆子たちは「フシュー」という謎の音を聞くことに。音の聞こえる方へ向かうと、彼女たちは家庭科室へたどり着きます。ドキドキしながら扉を開けると、そこにはしゃもじ片手に炊飯器で米を炊く煉獄先生がいるのでした。

　事情を聞くと、煉獄先生は当直で夜食を食べるところでした。「今日は炊き込みご飯なので具はナシ」と話す様子から、完全に常習犯であることがよく分かります。

●薬学部設立のために作ったのはおいしいご飯でした。

　中等部に通う3人娘「すみ」「きよ」「なほ」は高等部の薬学部部長、「胡蝶しのぶ」を慕っていて、「自分たちも中等部に薬学部を作りたい！」と考えていました。どうすれば部活動を始められるか考えた結果、先生に相談することに。彼女たちは化学教師、「伊黒小芭内（いぐろ　おばない）」に相談しようと声をかけますが、そこにはなぜか煉獄先生が。

　伊黒先生が忙しいので、自分が代わりに来たと煉獄先生は話しますが、薬学にはまったく詳しくありません。そんな彼は、「医食同源」の言葉を引き合いに出して「食とは!!　薬なのだ!!」と豪語します。煉獄先生の迫力に押されて、3人娘は食材を持ち寄って鍋を完成させるのです。結果、彼らは楽しく鍋をつつきますが、後からやってきた伊黒先生に冷静なツッコミを受けることとなるのでした。

『キメツ学園!』では、優しくて頼りがいのある煉獄杏寿郎の、おちゃめで天然な姿がたくさん堪能できます。彼が元気に動き回る姿を見たい人は、ぜひ読んでみてください。

※煉獄の「煉」は「火＋東」が正しい表記
※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記