ホントに『鬼滅』と同じPG12? 過激さも話題の『チェンソーマン レゼ篇』100億超えの可能性は
2025年9月19日、ついに公開された劇場版『チェンソーマン レゼ篇』は、公開4日間で15.2億円超えというスタートダッシュを切ったことで、ファンの間では「100億円突破も夢ではないのでは?」という期待の声があがっています。実際に100億円の壁を突破することは可能なのか、過去のヒット映画と比較して検証してみましょう。
レゼが「100億の女」になる可能性は?

2025年9月19日より上映中の劇場版『チェンソーマン レゼ篇』は公開3日間で興行収入12億5100万円を記録しており、2週目の26日~28日の週末3日間でも週末3日間で興収7億9970万円をあげて、公開10日間での累計成績は興収29.8億円となっています。
1週目での配給の東宝のコメントでは、最終興収50億円を狙える好スタートとのことでしたが、ファンの間では「100億円突破」への期待も高まっています。実際に、本作が興収100億円を達成する可能性はあるのでしょうか。
今回の『チェンソーマン レゼ篇』と似たようなスタートを切った「週刊少年ジャンプ」の連載作品の劇場版を見てみると、まず2024年2月16日に公開された『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は初日3日間で22億3000万円を記録し、最終的に115億円を超える大ヒットとなりました。
また2022年12月3日封切り(土曜日公開)の『THE FIRST SLAM DUNK』は、公開2日間で12億9000万円を突破し、約9か月間のロングラン上映で、最終的には158億7000万円に到達しています。こうした事例を踏まえると、『チェンソーマン レゼ篇』も「100億円超え」が十分に射程圏内にあると言えるでしょう。ただ、勢いがどこまで続くかは未知数です。
たとえば2023年12月の『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』も、公開3日間で興収12億2000万円という好調な滑り出しを見せていました。しかし最終的な興行収入は63億2000万円に留まり、100億円の大台には届いていません。
公開2週目の週末成績も比較してみると、『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が11億2000万円で初週比50%、『THE FIRST SLAM DUNK』が8億2500万円で63%、『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』は8億円で65%と、最終的に伸び悩んだ『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』がいちばん前週に比べて成績をキープしていました。『チェンソーマン レゼ篇』は2週目が前週比64%と、そん色ないキープ力ですが、今後どうなるかは未知数です。
『劇場版ハイキュー!!』は公開17日目で50億円を突破、『THE FIRST SLAM DUNK』は公開23日目で50億円に到達しました。一方『SPY×FAMILY』も公開29日目で50億円に達したものの、そのあとの伸びは緩やかで、結果としてほかの2作品との差が広がった印象です。
50億円を超えた時点で作品としては十分に大ヒットですが、例年は「100億円」という区切りが注目されやすく、今回の『チェンソーマン レゼ篇』についてもファンからは「これは100億行くんじゃない?」「なんやかんやでこの盛り上がりは100億いきそう」「レゼを100億の女に!」といった、期待の声が相次いでいます。
とはいえ100億円超えを目指すには、いくつかの懸念点も見逃せません。本作のレーティングは「PG12」に指定されており、小学生以下の観賞には保護者の助言・指導が推奨されています。
全年齢の鑑賞が可能ですが、作中には同じPG12で公開中の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』と比べてもかなりスプラッター描写が多い上に、明らかに大人向けな「性的」シーンもありました。「PG12では足りないのでは?」と感じる人の声も少なくなく、「子連れでは行けんなー」「『鬼滅の刃』は子連れでも観に行けるけど、『チェンソーマン』はそうはいかない」といった意見もちらほらあがっています。
もちろん数字が全てではありませんが、これほど過激な『チェンソーマン レゼ篇』が100億円を突破すれば、それは間違いなく「快挙」といえるのではないでしょうか。今後の動向から目が離せません。
(ハララ書房)
