「ウソでしょ」「シリーズで2だけ?」 40周年・金ローで「放送したことない」意外すぎる名作洋画たち
2025年10月3日、『金曜ロードショー ~視聴者が選んだ忘れられない名シ-ン30~』が放送予定です。この機会に「意外と金曜ロードショーでやっていない映画」を振り返ってみましょう。
金ローでやれば絶対高視聴率のはずだが

2025年10月3日に、『金曜ロードショー』(日本テレビ系、以下『金ロー』)の特別番組『金曜ロードショー ~視聴者が選んだ忘れられない名シ-ン30~』が放送予定です。1985年10月4日の初回放送から40周年となる『金ロー』でこれまで放送された1140本の映画から、視聴者が選んだ30の名シーンが一挙公開されるほか、木村拓哉さん、長澤まさみさん、大竹しのぶさん、石田ゆり子さん、市川團十郎さん、倍賞千恵子さんら、豪華俳優のインタビューも流れます。
公式からは「金曜ロードショーで放送した映画からとびっきりの名シーンだけを集めた豪華2時間」「ジブリ作品からディズニー、名作映画など作品の裏話&解説付きで一挙公開」と発表されていました。インタビューを受ける俳優陣はスタジオジブリ作品の出演経験者が多く、やはり『金ロー』らしくジブリ映画の場面は多そうです。
ただ、映画ファンとしては最近TVで観られる機会が減った往年の名作、特に洋画を観たいという方も大勢いるでしょう。特別番組の放送が決定してから、SNSでは「あの映画のあのシーンを流してほしい」といった声も多数出ています。
また、「意外と『金ロー』で流れたことがない往年の名作映画」というトピックも話題になっていました。
かつては『金ロー』の前身番組『水曜ロードショー』や、『月曜ロードショー』『ゴールデン洋画劇場』『木曜洋画劇場』『日曜洋画劇場』など、ゴールデンタイムで多数の映画番組が流れていたため、どの映画をどの番組で鑑賞したのか、記憶がごっちゃになっている方も多いはずです。
今回日本テレビに問い合わせて確認したところ、いくつかの「いかにも放送されていそうな人気の洋画」が、『金ロー』では一度も放映されていないことが分かりました。
たとえば、ハリウッドのアクション映画の定番のひとつとしてすぐに思い浮かべる「ターミネーター」シリーズは、『ターミネーター』(1984年)と『ターミネーター3』(2003年)は放送されたことがあるものの、一番の大ヒット作『ターミネーター2』は流れたことがありません(『ゴールデン洋画劇場』『土曜プレミアム』などで複数回放送歴あり)。
シリーズの看板俳優アーノルド・シュワルツェネッガーさんの主演作品は、『コマンドー』(1985年)、『プレデター』(1987年)、『トータル・リコール』(1990年)など多数『金ロー』で放映されているだけに、かなり意外です。
また、「ターミネーター」シリーズの生みの親、ジェームズ・キャメロン監督の代表作のひとつ『エイリアン2』(1986年)、リドリー・スコット監督によるシリーズの1作目『エイリアン』(1979年)も、『ゴールデン洋画劇場』や『日曜洋画劇場』では何度も流れた作品ですが、『金ロー』では放送されていませんでした。『金ロー』で放送歴があるのは、シリーズの派生作品『エイリアン VS. プレデター』(2004年)だけです。
そのほか、日本でも長年根強い人気がある香港のアクションスター、ジャッキー・チェンさんの作品は『蛇鶴八拳』(1977年)や『ドランクモンキー/酔拳』(1978年)、『レッド・ブロンクス』(1995年)、「ラッシュアワー」シリーズなどが放送されていますが、トップクラスの人気作『プロジェクトA』(1983年)や『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985年)は放送されていませんでした。
それ以外にも、
・シルヴェスター・スタローンさんの代表作では、「ランボー」シリーズは『ランボー3/怒りのアフガン』(1988年)までは何度も流れているものの、「ロッキー」シリーズは3~5作目しか放送されていない
・1990年4月1日の『日曜洋画劇場』での地上波初放送が視聴率28%を記録した『ロボコップ』(1988年)も未放送
・メル・ギブソンさんの代表作「マッド・マックス」シリーズは放送歴なし、「リーサル・ウェポン」シリーズは3作目、4作目しか流れたことがない
などの事実に驚かされます。
現在、定期放送でゴールデンタイムに映画を放映している全国ネット番組は『金ロー』しかないため、SNSではこれまで何度も「あの懐かしの名作をやってほしい」という意見が出てきました。今回の特別番組で、そういった声もさらに増えることでしょう。定番の名作映画の『金ロー』初放送に期待したいところです。
(マグミクス編集部)





