『ばけばけ』フミ(池脇千鶴)のタエ(北川景子)への“謎の強気” 視聴者困惑も「史実を知ると納得」の声
2025年10月6日放送の『ばけばけ』第6回で、フミ(池脇千鶴)が遠縁のタエ(北川景子)に見せた態度が話題です。格上の親戚に対する「謎の強気」に視聴者は困惑しましたが、史実を知る人からは「納得」の声も。フミの言動に隠された真意とは?
視聴者が感じた「違和感」

2025年10月6日放送のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』第6回で、フミ(池脇千鶴)が遠縁のタエ(北川景子)に縁談を頼みに行く場面が描かれました。格上の親戚であるはずのタエに対し、フミが見せた不思議な態度が視聴者の間で話題となっています。
※この記事では、『ばけばけ』のモデルである小泉セツさんの史実に基づき、今後の展開に関わる情報に触れています。ご注意ください。
この日の放送では、恋占いで晩婚と出たトキ(高石あかり)のため、フミがタエに縁談を頼みに訪れました。するとタエは「既に私の方で良きお相手を探し始めております」と好意的に返答します。普通なら喜ぶべき場面のはずが、フミは浮かない表情を見せ、「それならそうと先にお伝え頂きたかったと。あの子の母親としては」と告げました。タエは「先走り過ぎました」と謝罪しています。
視聴者からは「あぁ良かった、と思うのが普通だと思うのですが」「世話になりまくってるのに感じ悪い言い方」といった困惑の声が上がりました。さらに「違和感を覚えた」と、遠縁とはいえ格上の雨清水家に対するフミの態度に、ひっかかりを感じた視聴者も少なくないようです。
しかし、このシーンには深い意味が隠されているかもしれません。『ばけばけ』のモデルとなった小泉セツさんの生涯を知ると、フミの態度の理由が見えてきます。
セツさんは1868年、小泉家に生まれましたが、誕生から7日後には子供のいない縁戚の稲垣家に養子に出されました。この稲垣家が『ばけばけ』における松野家のモデルと考えられています。とすると、フミは「育ての母」であり、タエは「生みの母」ということになります。
史実を知る視聴者からは、フミが見せた態度について「産みの親が北川景子さんで、育ての母が池脇千鶴さんの役という設定ならば、『自分がいまでは母なのです』という主張ともとれる」「あの子を育てたのは私なんです、という意味が込められてるんじゃないかな」といった声が上がっています。
またこのシーンで注目を集めたのが、池脇千鶴さんの演技でした。「それまで、そうねそうね、とニコニコされていたのに、このシーンだけ別人のようなただならぬ気配を感じました」「迫力がありました」といった声が相次いでいます。
わずかなセリフの短いシーンでしたが、池脇さんは姿勢や視線、気圧されない姿勢で、フミの複雑な心情を見事に表現していました。「日本のお母さんという感じがする唯一無二の役者になった」という評価も納得の演技力です。
今後、『ばけばけ』ではトキと雨清水家の関係がどのように描かれていくのでしょうか。史実では、セツさんは後に生家の小泉家に復籍しています。ドラマでも同様の展開があるとすれば、フミとタエの関係性はさらに重要な意味を持ってくることでしょう。視聴者の間では「これから登場人物も増えて入り組んでくるので、展開がとても楽しみです」という期待の声も高まっています。
(マグミクス編集部)


