「朝ドラ史上最強のダメ男」への期待も? 『ばけばけ』三之丞を演じる板垣李光人に関心集まる
NHK連続テレビ小説『ばけばけ』第7週では、雨清水三之丞(演:板垣李光人)の言動にたびたび注目が集まりました。モデルとなった実在の人物・小泉藤三郎の波乱に満ちた人生をふまえると、ドラマ内の今後の展開に不安を覚える視聴者も多く見られす。
もらった大金を家に入れていない? 「何を考えているか分からない」

小泉八雲とその妻セツをモデルとした物語を描く、NHK連続テレビ小説『ばけばけ』第7週では、英語教師「レフカダ・ヘブン」の女中となった主人公「トキ」が20円もの大金を受け取り、その半分を実の弟の雨清水三之丞に渡したことで、ひときわ三之丞の言動に注目が集まりました。
トキの実の母である雨清水タエが物乞いをしながら、松江の破れ寺で三之丞とともに寝起きする様子をトキは目撃し、三之丞にこっそり多額の生活費を渡しますが、その後もタエがまだ物乞いを続けていることに驚愕します。
三之丞は、物乞いをしているタエを取材しにやってきた地元記者に「1円」を渡して口止めし、タエには「この度仕事が見つかり、その支度金としてもらったお金」と、うそを言いました。
こうした三之丞の「何を考えているか分からない」言動について、今後「さらにひどいことになっていくのでは」と、心配する声が多くあがっています。
三之丞のモデルとなった小泉藤三郎は、主人公トキのモデルである小泉セツの弟ですが、実際にさまざまな問題行動を起こした人物とされています。セツと八雲の長男・一雄の著書によれば、藤三郎は「存生中どれ程我が一家に対して不安を与えたか知らぬ」と評されるほど。
最も衝撃的だったのは、お金に困って「小泉家代々の墓を売り払った」という事実で、藤三郎はセツにも絶縁された末に孤独死するという末路をたどっています。
「複雑で難しい役」演じる板垣李光人さんに期待の声
藤三郎のこうした言動について解説したマグミクスの記事「『ばけばけ』現状でも落ちぶれてる三之丞の「今後」が不安すぎる モデルの人物は「超大事なモノ」を売り払って絶縁された?」に寄せられた読者のコメントでは、「史実通りなら朝ドラ史上に残るダメ男になるが、ここは変に温情などかけずに徹底的にやっていただきたい」という声が最も共感を集めました。「板垣李光人も、これを演じきれば一皮むけて演技の幅が大きく広がる」と、芝居に対する期待の声も見られました。
三之丞は、「雨清水家の人間としてふさわしい格」を理由に社長職を求められて奔走し、働き口を見つけられない状況です。もともと家に居場所がなく、生活や商売などについて何も教えられなかったことから、複雑な思いを抱いています。
ある読者が「この話のキーマンだ」と指摘するように、この難しい役どころを板垣李光人さんがどのように演じていくのか、多くの視聴者が注目しているようです。
(マグミクス編集部)


