『ばけばけ』まだ「格」を気にする勘右衛門に「この時代は仕方ない」「うちの親もそうだった」と理解の声も? 今後の変化にも期待
連続テレビ小説『ばけばけ』第48では、トキの養祖父・勘右衛門の「格」を気にする発言が話題になりました。
勘右衛門は「ペリー」との結婚を認めるのか

マグミクスが配信した「『ばけばけ』48話、勘右衛門が気にする「漢字1字」にツッコミ相次ぐ 「ジジイまだ言うか」「そんな立場じゃないだろ」」という記事に、多くの読者からの反響が寄せられました。
元記事では、『ばけばけ』の第48話で描かれた、主人公「松野トキ(演:高石あかり)」の養祖父「松野勘右衛門(演:小日向文世)」の言動に焦点が当てられています。トキに想いを寄せる松江中学の生徒「小谷春夫(演:下川恭平)」について、トキの親友「野津サワ(演:円井わん)」が「優秀で将来有望」というと、勘右衛門は「ならあとは相手の格しだいじゃが」と発言したのです。
勘右衛門はかつて松野家に婿入りした士族の青年「山根銀二郎(演:寛一郎)」に対しても、「家の格」に関して暴言を吐いており、彼とトキが別れる一因を作っていました。そのため、SNSでは「まだ言ってるのか」「借金まみれで貧乏長屋に住んでる没落士族がいちいち『格』とか気にすんなよ」などのツッコミが集まっています。
ただ、元記事への読者コメントを見ると、勘右衛門の価値観を現代の視点から批判するのではなく、時代背景から理解しようとする意見もいくつかありました。
「武士が没落して長屋住まいになっても、心はいつまでも『侍』で、貧しい暮らしだからこそ『家の格』へのこだわりが勘右衛門を支えているのだろう」
「この時代は当然のこと。武士に限らず、商家でも大店だとか、農家では庄屋や豪農などの格があった」
「昭和生まれで祖父母が戦前育ちなので、祖父母の代まではかなり強力に家の『格』意識が残っていました」
「ちょっと昔まで家の格とか言ってるところはあったよ。今でも百姓とか、ウチは昔は武士だったとか、名字で公家の出身だとか言ってる人もいるし、名家だった家は特にこだわりがあるんだろう」
「我が家も元武家。明治生まれの祖父は85で亡くなるまで『家の格』の話をしてましたよ。結婚も士族以上の家柄を望んでいたし、それは昭和になっても変わらなかったです」
「私の父は『家は昔は公家でした。私(父)の祖母(私の曾祖母)は華族の出なので、家柄としては恥ずかしくないと思います』と、私が結婚する時の両家顔合わせで言っていました」
と、昭和の時代や最近でも「格」にこだわる人がいたと、実体験に基づいたコメントも出ています。
一方で、やはり「宍道湖を埋め尽くすほどの借金長者が何を言うとるんか」「すでに家格の時代は終わっているのに生きていけているのは孫のおかげ。究極のヒモ生活」「松野家より格下なんてもう残ってないだろ」と、勘右衛門への厳しい意見も出ています。
そして、視聴者の間では、勘右衛門が今後どのようにしてトキと「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」の結婚を認めるのか、という点が気になる人も多いようです。
勘右衛門はトキたちの結婚の前に亡くなるのでは、という予想の声もありましたが、勘右衛門のモデルである稲垣万右衛門さん(小泉セツさんの養祖父)は、1898年1月まで存命でした。セツさんとラフカディオ・ハーンさんは、1891年8月頃に夫婦となり、1896年2月に法的な婚姻関係を結んでいます。
また、万右衛門さんは、ハーンさんが法的結婚で日本に帰化した際、『古事記』にある「八雲立つ 出雲八重垣 妻込めに 八重垣造る その八重垣を」という日本最古の和歌をもとに、「小泉八雲」という日本名を考えた人物でもありました。勘右衛門が「ペリー」と呼んで敵視するヘブンの「名付け親」になる展開は、やってくるのでしょうか。
※高石あかりさんの「高」は「はしごだか」
参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(著:長谷川洋二/潮出版社)
(マグミクス編集部)

