辛いときに聴きたい!“歌詞が刺さる”アニソン5選 疲弊した心に力を与えてくれる
聴くだけで、前向きに生きる力を与えてくれるアニメソングの歌詞

●米倉千尋『嵐の中で輝いて』
続いては、OVA『機動戦士ガンダム第08MS小隊』のオープニングテーマ『嵐の中で輝いて』です。この曲は、どんな逆境にいて苦しくても、強く生きる力をくれます。特に筆者が心に刺さった歌詞は、「傷ついたあなたの両手で明日がほら生まれてゆく輝いてゆく」という部分です。誰でも傷だらけになったら、「もうダメかもしれない……」と勇気を失ってしまうものですが、この曲は傷ついた両手で、夢に向かっていくことを応援してくれます。人生には必ずといっていいほど逆境がありますが、自分の前に壁が立ちはだかった時は、この曲を聴いて乗り越えていきましょう。
●ちびまる子ちゃんwith 爆チュー問題『アララの呪文』
次に、TVアニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマ『アララの呪文』です。作詞を手掛けたのは、原作者のさくらももこさんで、お笑いコンビ・爆笑問題扮する爆チュー問題が歌で参加していることでも話題になった曲です。この曲の歌詞は、悩んでいるとき、叱られてしまったとき、つまずいたときに「アララカタブラツルリンコ」という呪文を唱えれば、勇気が湧いてくるというメッセージが込められています。しかし、歌詞中では何度も呪文を間違えて唱えているので、曲を聴きながら笑ってしまいます。ただ心に刺さるわけではなく、心から笑わせてくれるので、曲を聴き終わった瞬間に元気になれます。
●ドリーミング『アンパンマンのマーチ』
最後は、TVアニメ『それいけ!アンパンマン』のオープニングテーマ『アンパンマンのマーチ』です。誰もが、子供の時は何も考えずに歌えていたはずの曲なのに、大人になってからは歌詞の一つ一つが心にグサグサ刺さってきます。作詞を手掛けているのは、原作者のやなせたかしさんで、何度も推敲して歌詞ができ上がったそうです。この曲は、1988年に発売されましたが、現代にも通ずる哲学的な問いが歌詞にちりばめられています。特に冒頭の歌詞にある「なんのために生まれてなにをして生きるのか」という問いかけに即答できる大人は、多くはないでしょう。この曲は、人生を見つめ直すのにうってつけの一曲ともなります。
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日本にはまだまだ歌詞が刺さるアニソンはたくさんあります。忙しい日常生活に疲れてしまったと感じたら、改めて好きなアニソンの歌詞に注目してみるのもいかがでしょうか。
(稲福竜生)