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再放送間近の『まんが日本昔ばなし』、やってほしい「トラウマ回」は? 「救い無くてリアル」「ちょっとHな怖さ」

1975年から1994年まで放送されたアニメ番組『まんが日本昔ばなし』は、キッズステーションでリマスター版が放送されます。

超常現象なしの最恐回も

『まんが日本昔ばなし』の傑作怪談回を振り返る特集の「時空旅人 2021年9月号」(三栄)
『まんが日本昔ばなし』の傑作怪談回を振り返る特集の「時空旅人 2021年9月号」(三栄)

 こども・アニメ専門チャンネル「キッズステーション」では、かつて人気を博したアニメ番組『まんが日本昔ばなし』(1975年~1994年)のリマスター版が、2026年3月20日から放送されます。

 この決定後、SNSでは同番組の思い出を語る声が相次ぎました。『まんが日本昔ばなし』で、特によく話題になるトピックといえば「トラウマ回」です。「キッズステーションでも、容赦ないトラウマ回やってほしい」という意見も多く見られます。いくつかの作品を振り返ってみましょう。

●1983年12月3日放送『十六人谷』

 富山県の山が舞台の「十六人谷」は、老人の木こり「弥助」が若い頃の恐ろしい体験を、謎の女性に話すという形の物語です。ある夜、若き日の弥助が仲間の通夜にいった帰り、彼は謎の女に出会いました。

 女は「明日、谷に行っても柳の木だけは切らないでくれ」とお願いしてきます。弥助が断っても、女は何度も念押ししてきました。

 そして次の日、15人の仲間たちと一緒に「北又谷」という場所にやってきた弥助は、谷で立派な柳の木を発見します。弥助はそこで昨夜と同じ女を見かけ、怖くなって仲間を止めようとしますが、結局柳は切り倒されてしまいました。

 その日の夜、弥助と仲間たちが山小屋で寝ていると、あの女がなかに入っていきます。彼女は寝ている木こりたちに、次々と「口づけ」をし、舌を引き抜いて殺していきました。しかし、弥助だけは持っていた山刀で反撃し、何とか生還します。

 そして、老いた弥助が話を終えたとき、一部始終を聞いていたのが、あの柳の女だと判明しました。その後、弥助はなぜか恍惚とした表情で亡くなっていたそうです。柳があった谷は、犠牲者の数にちなんで「十六人谷」と呼ばれるようになりました。

 ストーリーだけでなく、女が舌を引き抜くときの音や表情も恐ろしい回ですが、なかには「十六人谷はエロい怖さがあってすごく好き」「怖いし完全にホラーではあるんだけど、なんだか艶めかしさも感じてドキドキしながら見てた」と、希少な「官能ホラー」として記憶に残っている方の意見もありました。

●1988年10月29日放送「吉作落とし」

 
 大分県のある里に住んでいた「吉作」という青年に起きた悲劇を描いた「吉作落とし」は、実際に起きそうな事象だけに、恐ろしかったと言われるエピソードです。

山で岸壁に生える岩茸というキノコを取っていた吉作は、ある秋の日に普段は行かない岩壁で大量の岩茸を見付けます。喜んでたくさんの岩茸を取った吉作は、ちょうどいい岩場を発見して、身体に結んでいた綱を外して休憩しました。そして、そろそろ戻ろうとしたとき、吉作は自分の体重を支えていた綱が、いつの間にか手の届かない場所まで上がっていたことに気付きます。

 自力では助からない状況のなか、吉作は里に向かって叫びますが、彼の声は山の反響で化け物の叫びのように聞こえ、誰もやってきませんでした。そして、時間が経って衰弱した吉作は、崖の下に鳥のようにふんわり着地できると考え、ついに飛び降りてしまうのです。

 この悲劇の後、その岩場は、村人たちから「吉作落とし」と呼ばれるようになりました。「欲張ったらいけないという教訓かもだけど理不尽すぎる」「この救いのなさが実話感あってリアル」といった声が多いトラウマ回です。

●1980年8月9日放送「佐吉舟」

『まんが日本昔ばなし』は山の恐怖回も多いですが、いくつか「海」が舞台の恐ろしいエピソードもありました。「佐吉舟」は八丈島に住んでいた「太兵衛」と「佐吉」という親友の男ふたりが、好きになった「ヨネ」という女性を巡って争い、破滅する物語です。

 ヨネと結婚するために競うように魚をとっていたふたりは、ある波の静かな日も漁に出ます。佐吉の舟が大漁となる一方、太兵衛は全く魚がとれませんでした。そんななか、大波で佐吉の舟が転覆し、太兵衛はつい魔が差して、助けを求める佐吉を櫂で殴り、海に沈めてしまいます。

 その後、村に逃げ帰り、佐吉がいなくなったことに関して何も知らないふりをしていた太兵衛は、しばらくしてまた漁に出ました。異様なほど魚がとれて喜んでいると、そこに青白い顔の佐吉が舟でこちらにやってきます。

「柄杓を貸してくれ……」と手を差し出す佐吉に、太兵衛が柄杓を渡すと、彼は太兵衛の舟にどんどん水を入れていきました。太兵衛は佐吉がもうこの世のものではないと悟り、必死で謝りますが、佐吉の手は止まらず、最終的に太兵衛も舟が沈んで溺れ死んでしまいます。

「佐吉が撲殺される場面が妙に生々しくて心に残ってる」「幽霊の仕返しが霞むほど、『人間怖い』と思いました」と、怪奇現象もありつつ、人の欲望が怖い回として語り継がれているエピソードです。

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ? 「子供泣くって」「絵柄可愛いけど怖い」 これが『まんが日本昔ばなし』恐怖回の風景です(4枚)

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