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史実ではずっと文通してたけど 『ばけばけ』23週、ヘブンはいきなり「変わり果てた」錦織を見ることになる?

『ばけばけ』第23週では、久しぶりに錦織友一が登場します。しかし、彼は病気が悪化し、ガリガリにやせ細ってしまっていました。

弟の丈は錦織の体調のこと知ってるのか

吉沢亮さん(2020年2月、時事通信フォト)
吉沢亮さん(2020年2月、時事通信フォト)

 放送中のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』第23週111話のラストシーンでは、松江にいる「錦織友一(演:吉沢亮)」の、ガリガリにやせ細った姿が映りました。錦織は第19週95話の最後で喀血しており、そこから一気に病状が悪化したようです。先週の予告で流れていた通り、23週では主人公「松野トキ(演:高石あかり)」の夫「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」と錦織が再会する予定ですが、視聴者からは心配の声が相次いでいます。

 公式サイトで発表されている23週のあらすじを見ると、トキとヘブンは正式に籍を入れる手続きのために、久しぶりに松江に帰るそうです。錦織と再会するのは112話か、113話だと思われます。111話の放送後には、吉沢さんが役作りのために1か月で13kg減量したことも報道されました。ヘブンたちは別人のようにやせた錦織を見て、どのような反応をするのでしょうか。

 錦織のモデルである、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の親友・西田千太郎は、生まれつき身体が弱く、結核を患って闘病の果てに1897年3月15日、松江中学に在職のまま34歳の若さで他界しました。当時、東京で帝大の講師をしていたハーンは、その知らせを受け取って深く絶望したそうです。ヘブンたちにも今後、同じような悲劇があると思われます。

 ただ、ハーンがヘブンと大きく違うのは、親友の病気を松江にいたときから知っていたという点です。西田はハーンが1890年の夏に松江に赴任した時期から結核の症状が進行しており、止血剤を飲んで無理をしながらハーンの通訳をしたこともありました。

 ハーンが熊本に旅立った1891年11月15日も、西田は病床におり、見舞いに行くことが出来なかったそうです。『ばけばけ』95話でも同様の出来事が起きましたが、ハーンは西田が病気で来れないのを知っていたのに対し、ヘブンは錦織の体調のことを知らないまま熊本に出発しています。

「熊本編」が始まって以降、視聴者の間では「ヘブンさんは錦織さんの病気を知っているのかが気になっています」「錦織さんのことだから、おそらく弟の丈(演:杉田雷麟)にも病気のことは伝えてないのかもな」といった意見が出ていました。

 史実では、ハーンは熊本でも西田と頻繁に手紙を交わしており、その書簡資料の多くが現存しています。手紙を読むと、ハーンはほぼ毎回、西田の健康を心配していました。また、1892年の年明けの西田からの手紙には、彼の体調が回復して職場に復帰できたことも書かれています。その後、1893年11月17日にハーンの長男・一雄が生まれた際には、西田から丁寧なお祝い状が届いたそうです。

 一方『ばけばけ』では、ヘブンと錦織が文通をしている様子はありません。描かれていないだけで手紙のやり取りをしていたとしても、錦織は病気のことを隠している可能性が高そうです。

 今後ヘブンとトキは、いきなり変わり果てた錦織を見ることになると思われます。錦織の体調はもちろん、主人公夫婦のメンタルも心配です。

※高石あかりさんの「高」は「はしごだか」

参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)、『ラフカディオ・ハーン 西田千太郎 往復書簡』(八雲会)

(マグミクス編集部)

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