【声優・本多真梨子のマンガ愛(13)】『狼領主のお嬢様』絶望から始まる転生物語が胸を打つ!
マンガをこよなく愛する声優、本多真梨子さんが、心からおすすめしたいマンガを語ります。第13回は、業を背負った人物たちの過酷な物語。厳しい境遇であればあるほど、彼らがつかみ取っていく小さな「救い」が大切に感じられて……。
悲しくて悲しくて、心がギューーーッとなるマンガ。

わぁぁぁぁぁぁ。゚(゚´ω`゚)゚。
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再度読み返して、心が、心が!ギューーーッとなった本多です。
皆さん、こんにちは、こんばんは。連載「本多真梨子のマンガ愛」、今回ご紹介する作品は、ここ最近読んだマンガで一番、心がギューーーッとなった作品です。
私、前にもお伝えしていますが、主人公が過酷な状況に追い詰められる作品が大好きなんです。過酷であればあるほど燃えるといいますか…なんと言いますか…そういう趣味なんだと思います!(笑)
この作品は冒頭、大きな絶望からはじまります。以前ご紹介した『捨てられた皇妃』(マンガアプリ「ピッコマ」で配信中)も冒頭から大きな絶望ですが、冒頭の絶望度は、個人的にはこちらの方が酷いです。
もう、最初悲しくて悲しくて……こんな酷いことある????って、ひとり読みながら誰かに助けを求めていました(答えてくれる声はない)。
悲しい作品には興味なし! という方にはおすすめできないですが、悲しい作品好きなんです!って方には、もう全力でマンガをお送りしたいレベルの作品です!
『狼領主のお嬢様』
悪逆非道な領主の娘が処刑される。その記憶を持って生まれた少女シャーリー。前世で恋人だった、現領主カイドの元でメイドとして働くことになる。歪な二度目の出会い。ふたりは……というあらすじ。
カイドは、もう殺すしかない状況で、恋人の公開処刑を見ていることしかできない。
前世のお嬢様は、家族の罪や、恋人に騙されていたことを嘆き、絶望して処刑される。
もう、もう、悲しい悲しい…悲しいんだ。この話。
特に処刑のシーンの彼女のモノローグが印象的で、《そうして終わる あなたと私。どこにもいなかったあなたと 私。》ってところで、何度泣いたことか…!!!!!