名作RPG「ウィザードリィ」に何が起こった? 「権利譲渡」で情報が錯綜、今後への影響は
影響を受ける可能性がある「重要設定」も?

ただし問題もあります。ドリコムが保有しているのは『Wizardry』の「VI」から「VIII」の知的財産権と、タイトルそのものの商売を行う国内外の「商標権」だからです。
今回はサーテック社からATARIに対し「I」から「V」の知的財産権が引き渡されたことになるため、過去から引き続き使われている部分の調整が必要になります。特に呪文については、コミカライズ版『隣り合わせの灰と青春』で変更された事実があるため、まだ不透明な部分があります。武器やモンスターの名前についても同様でしょう。ドリコムからの発表が待たれます。
ATARIからは、「ウィズ」の旧タイトルが長年使えない状態にあったことが示唆されており、今回の権利移譲によってゲームだけでなくグッズやカードゲーム、ボードゲーム、書籍、テレビや映画などのメディアミックスが可能になったと発表がありました。
現在、世界中でIPの開発や獲得が行われていますが、今回の権利譲渡は眠っていた権利が発掘された事例としても、かなり大きなものとなります。ドリコムも『Wizardry』ブランドを今後も管理していくと発表しているため、これからの動きには注目していく必要があるでしょう。今後も「ウィズ」がさらなる面白さと衝撃を与えてくれることを願うばかりです。
そして、ベニー松山氏の小説や石垣環氏のコミックなどを再び手に入れられる日が再び来るよう、「祈る気持ちを忘れずに」。
(早川清一朗)



