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『装甲騎兵ボトムズ』はリアルロボットアニメの頂点? 主人公が乗り継いだ機体は20機以上…

「主役機」不在、20機以上も乗り換えて戦った主人公

「装甲騎兵ボトムズ Blu-ray Perfect Soldier Box」(バンダイナムコアーツ)
「装甲騎兵ボトムズ Blu-ray Perfect Soldier Box」(バンダイナムコアーツ)

 また、いわゆる『ガンダム』でいうところの「モビルスーツ」にあたる「AT(アーマードトルーパー)」は、全長4メートル前後という設定になっており、それがミリタリー色を強めたリアルな世界観の構築につながっているのですが、繰り返しを承知で言えば、同作では厳密な「主役メカ」なるものが存在しません。

 一応、オープニングやエンディングに「スコープドッグ」が登場し、それが象徴的な存在となるのですが、これは『ガンダム』に当てはめると、「量産型ザク」的なポジションの汎用兵器です。劇中でも主役であるキリコは躊躇なく次々と消耗品たるATを乗り換えることとなります。こうした部分も、これまでのアニメと違い、画期的かつリアルな描写となっています。

 ちなみに、キリコがテレビ放映シリーズで乗り継いだATの数を数えてみたところ、その数は何と25機。冒頭の「小惑星リド」で搭乗したスコープドッグや、治安警察との戦闘で使用した「レッドショルダー・カスタム」、「クメン編」での「マーシィ・ドッグ」、「惑星サンサ編」での「スコープドッグII』など、ドッグ系ATが多いのですが、「サンサ」ではバララント軍の主力ATである「ファッティー」に搭乗したり、最後の「惑星クエント」では秘密結社のライト級ATである「ツヴァーク』を奪ったりと、次から次にATを乗り換えます。

 また余談ですが終盤の「惑星クエント」では、キリコが「スコープドッグ」に搭乗することはなく、ヘビー級ATの「ラビドリードッグ」が最後の搭乗機体となっています。改めて振り返ると「クエント」でスコープドッグに乗っていないのが意外です。

 そのような世界観を存分に楽しめる『装甲騎兵ボトムズ Blu-ray Perfect Soldier Box』では、TVシリーズのほかにOVAシリーズや劇場版『ペールゼン・ファイルズ』など全作品が網羅。キリコとともに戦場の地獄に付き合うつもりで一気観できることでしょう。

(渡辺まこと)

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