【漫画】夜泣きに悩むママ 深夜にさまよい、見つけた居場所は…「泣ける」「素敵」
子供の夜泣きに悩む母親は、ある夜、夫から責められて家を出ました。深夜、赤ちゃんを抱っこして行き先もなく歩いていると、「よなきごや」と書かれた不思議な場所にたどり着き……。かねもとさんのマンガに多くの共感が集まっています。
ママを毎晩悩ませる「夜泣き」問題
産後のママが直面する、赤ちゃんの夜泣き問題。夜は何度も赤ちゃんの泣き声で起こされます。オムツはぬれていない、ミルクはさっき飲ませたばかり。どうして泣いているのか分からない……。家族にうるさがられ、ママは苦悩しながら、夜通し抱っこし続けるのです。
夜泣きに疲れたママたちが集い、安らげる場所があれば……そんな思いから生まれたマンガ『よなきごや』がTwitterで公開されました。孤軍奮闘になりがちな母親のリアルな夜が描かれると同時に、救いのある展開となっており、心温まる物語に多くの共感の声が寄せられています。
作者はドラマ化もされた著書『伝説のお母さん』で知られる漫画家・かねもとさん(@kanemotonomukuu)。現在、Webマガジン「WEZZY」にて『世界一役に立たない育児書』を連載中です。
居場所がない…夜泣きの子供を抱えた母親の孤独
『よなきごや』の物語は、主人公の女性がまだ結婚前の若い頃のエピソードから始まります。恋人と深夜にコンビニで買い物をしていたところ、赤ちゃんを抱っこした母親が店に入ってきました。「深夜まで連れて歩くなんて」「赤ちゃんかわいそう」と話しながら、女性は思いました。「私が親なら絶対あんなことしない」と……。
それから6年後、母親となった女性は、子供の夜泣きに悩まされていました。夜泣きに良いと言われるものは全て試したものの、変わらず泣き続ける子供。ある夜、夫に「お前のやり方がおかしいんじゃないの」と言われ、女性は家を出ました。深夜、赤ちゃんを抱っこして行き先もなく歩き続けていると、「よなきごや」と書かれた不思議な場所にたどり着きます……。
『よなきごや』がTwitterで公開されると、読者から「泣ける」「すごく分かる」「よなきごや行きたい」「当時のことを思い出した」「みんな頑張ってる」「こんな素敵な場所があればいいのに」「リアルではここまでいかなくても、子供が同時期に生まれた人たちが交流できたらいいと思った」「今泣いてる人たちに、思いよ届け」などの声があがりました。
作者のかねもとさん自身、ふたりのお子さんを子育て中で、かつて夜泣きに悩まされたそうです。夜泣きがつらいママたちが交流できる「夜泣き小屋」。実際にはセキュリティの問題などがあり、実現は難しい面もありそうですが、かねもとさんは「リアルに考えると難しいですが、物語のなかでくらい、そういう悪意はなく、ただ救われてほしいなと思います」とツイートしています。
「夜泣き小屋」のような場所が欲しいと思うほど、夜泣きする子供を前に孤独な夜を過ごすママがたくさんいるのではないでしょうか。ママたちは今日も心のなかで「夜泣き小屋」に駆け込んでいるのかもしれません。
●かねもとさん 前回のインタビュー
(マグミクス編集部)