4月22日は声優・中田譲治さんの誕生日。「スーパー戦隊」と縁の深い、ダンディ声の魅力
シリアスからコミカルまで、幅のある演技で魅了する匠の技

中田さんが本格的に声優活動を始めたのは1990年代に入ってからでした。
初めての大きな役は『機動戦士Vガンダム』(1993年)のナレーションでしょうか。他にもレギュラーでレオニード・アルモドバル、印象的な敵役だったゴッドワルド・ハインなど、複数のキャラを演じていました。
その後、2001年に放送された『HELLSING』(2001年)のアーカードで初の主演を務めます。そして2004年に声優としての地位を不動のものとした、代表作ともいえるべきキャラとほぼ同時に出会いました。それが『ケロロ軍曹』(2004~2014年)のギロロ伍長と、『巌窟王』(2004年)のモンテ・クリスト伯爵/エドモン・ダンテスです。
特にギロロは作品が長い間放送されていたことと、シリアスからコミカルな演技という振り幅が広かったこともあって、中田さんの演技を存分に楽しめたキャラとなりました。
もちろん、それ以前、それ以降にも印象深いキャラがたくさんいます。筆者チョイスですべては紹介しきれないのが残念ですが、アニメだけでも『疾風!アイアンリーガー』(1993年)のファイタースピリッツ、『天空のエスカフローネ』(1996年)のフォルケン・ラクール・デ・ファーネル、『Fateシリーズ』(2006年~)の言峰綺礼、『繰繰れ! コックリさん』(2014年)の信楽、『ゴールデンカムイ』(2018年~)の土方歳三などが個人的には思い出深いキャラたちでした。
洋画ではクリス・ノースの吹き替え、ゲームでは『新世代ロボット戦記ブレイブサーガ』(1998年)のバーンガーンも印象深いです。文字数が足りなくて紹介が半端になってすみません。
中田さんの声は威圧感があって聞くだけで背筋の伸びるような感じがしますが、柔らかく演じたときは紳士のように思えて心が和み、逆に荒ぶった感じで暴力的な語り口をした時には固まってしまうような怖さを感じます。ひょっとしたら人の心を支配できるような洗脳効果がある声なのではないでしょうか(笑)。筆者的にはそう思えるくらい印象深い声であります。
今年は戦隊シリーズ45周年というメモリアル作品『機界戦隊ゼンカイジャー』(2021年)でラスボスとなるボッコワウスの声を演じている中田さん。40周年の『動物戦隊ジュウオウジャー』(2016年)ではアザルドを演じ、35周年の『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011年)ではゲストキャラのザイエンを演じているので、戦隊メモリアル皆勤賞ですね。振り返ればカウラーの登場した『超新星フラッシュマン』は戦隊シリーズ10作品目ですから、ものすごくご縁のあるシリーズかもしれません。
何かサプライズがあるかもしれないと期待して、今年も中田さんのご活躍をお祈りしたいと思います。
(加々美利治)



