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葛藤と絆がドラマチックな「男兄弟」3組 馴れ合わずとも特別なふたり

アニメの世界では「仲良し兄弟」もよく描かれますが、お互いに複雑な感情を抱いていたり、心の中で葛藤していたりする兄弟キャラも存在します。立場や状況が違うことで、ひとえに「仲良し」とはいえないその関係性は、普通の兄弟よりも時に絆が深いといえるかもしれません。この記事では、葛藤や絆がドラマチックな男兄弟を3組ご紹介します。

血縁だからこその葛藤 強く深い兄弟の絆

 さまざまな作品に登場する、男兄弟キャラ。しかし、片方だけが大出世したり、片方だけが悪役に回ったりと、その関係性はさまざまです。血縁だからこそ、男同士だからこその葛藤が、物語に深みを持たせていることも。この記事では、葛藤と絆がドラマチックな「男兄弟」キャラを3組ご紹介します。SNSでも「この兄弟本当に切ない」「幸せになってほしい」と評判です。

●『宇宙兄弟』六太&日々人

『宇宙兄弟』 (C)小山宙哉・講談社/読売テレビ・A-1 Pictures
『宇宙兄弟』 (C)小山宙哉・講談社/読売テレビ・A-1 Pictures

『宇宙兄弟』は同名マンガ(作:小山宙哉/講談社)を原作としたアニメです。兄の南波六太(なんば・むった/CV:平田広明)と、弟の南波日々人(なんば・ひびと/CV:KENN)が主人公の本作では、弟の日々人を追う形で六太が宇宙飛行士を目指します。弟・日々人へのコンプレックスで卑屈になりながらも夢を追う六太と、そんな六太を心待ちにしている日々人。立場は異なるものの、夢を共有するふたりは固い絆で結ばれています。

【作品のあらすじ】
 2006年、幼い日の六太と日々人は「2人で宇宙飛行士になるぞ」と約束します。それから19年後の2025年。本当に宇宙飛行士になった弟・日々人に対し、兄・六太は会社をクビになってしまいました。優秀なのにどこか卑屈な六太は、実家に帰って職を転々とします。そんなある日、日々人のメールから幼い頃の約束を思い出した六太ですが、特に何もしようとしません。しかし家に帰ると、六太宛に宇宙航空研究開発機構の「JAXA」から通知が届いていてーー?

「兄とは常に、弟の先へ行っていなければならない」と思っていた六太。しかし実際は、弟である日々人が先に夢を叶えてしまいます。しかも日々人は、アメリカで“サムライ・ボーイ”と呼ばれるほどの人気者。本当は高い能力を持っているのに、六太は日々人へのコンプレックスから、どこか卑屈です。しかし、「宇宙飛行士を目指す」と決めてからの六太は、要所要所でその本領を発揮。日々人もそんな六太を見守り、励まします。そして、日々人がとあるトラブルから挫折を味わったときには、六太が優しく日々人を支えます。夢を叶えた弟と、一度は諦めた兄。普通であれば仲がこじれそうな状況ですが、お互いを信用し励まし合うふたりの絆は、「宇宙」という夢で固く結ばれているのです。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。

●『シャーマンキング(2000年版)』葉&ハオ(葉王)

『シャーマンキング』画像はDVD Vol.15(キングレコード)
『シャーマンキング』画像はDVD Vol.15(キングレコード)

『シャーマンキング』は同名マンガ(作:武井宏之/集英社)を原作としたアニメです。主人公の麻倉葉(あさくら・よう/CV:佐藤ゆうこ)と、双子の兄・麻倉葉王(あさくら・はお:通称・ハオ/CV:高山みなみ)は、それぞれの別の目的で「シャーマンキング」を目指します。敵同士でありながらもどこかお互いのことを考えている、不思議な絆を持つ兄弟です。

【作品のあらすじ】
 中学生1年生の小山田まん太(おやまだ・まんた/CV:犬山イヌコ)は、誰かに呼ばれた気がして、塾帰りに「ふんばりが丘霊園」へ。そこには、たくさんの霊たちと親し気に肩を組む少年・葉がいました。しかも次の日、葉は転校生としてまん太のクラスにやってきます。ひょうひょうとしている葉の正体を暴こうとするまん太でしたが、ことごとく失敗。しかも、「木刀の竜」と呼ばれるヤンキー・梅宮竜之介(うめみや・りゅうのすけ/CV:田中正彦)に目をつけられてしまいます。まん太を竜から助けるため、葉はまたしても夜の墓場に。葉は「あの世とこの世を結ぶ者」、すなわち「シャーマン」だったのです。

「なんとかなる」が口癖でユルい性格の葉と、部下が死んでも意に介さない冷酷な性格のハオ。顔こそ瓜二つなふたりですが、性格は対照的です。全知全能の力を持つ「シャーマンキング」を目指すふたりはライバル関係にありますが、お互いがお互いのことを気にかけています。ハオは部下の死を気にも留めない一方で、葉のピンチに忠告を与えたり、シャーマンキングを諦めないよう諭したりと、葉をそれとなく助けます。葉は敵であるハオの孤独な心を認め、彼の心を救おうとします。かなり特殊な関係にある兄弟ですが、血を分けたお互いのことを、どこか特別に思っているようです。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

●『NARUTO-ナルト-』サスケ&イタチ

著:岸本斉史『NARUTO―ナルト―』第43巻(集英社)
著:岸本斉史『NARUTO―ナルト―』第43巻(集英社)

『NARUTO-ナルト-』は同名マンガ(作:岸本斉史/集英社)を原作としたアニメです。うちはサスケ(CV:杉山紀彰)は、うちは一族を皆殺しにした兄・うちはイタチ(CV:石川英郎)を憎み、復讐を誓っていました。しかし、イタチがうちは一族を滅ぼしたのは、サスケを大事に思っていたからこその苦渋の決断でした。強い愛があったからこそ、すれ違いが悲しく胸に響く兄弟です。

【作品のあらすじ】
 5大国のうちのひとつ・火の国には、忍(しのび)の里である「木ノ葉隠れの里」がありました。里の忍者学校(アカデミー)に通う少年・うずまきナルト(CV:竹内順子)は、いたずらばかりの超問題児。その体には12年前に里を苦しめた「九尾の妖狐(きゅうびのようこ)」が封印されており、里の大人たちからも冷たい目で見られていました。里の長である「火影(ほかげ)」を目指すナルトは、サスケや春野サクラ(はるの・さくら/CV:中村千絵)とともに、中忍試験に挑むことに。チームワークがバラバラな3人は、無事中忍試験に受かることができるのでしょうか。

 幼少期のサスケは、優秀で優しい兄・イタチを慕っていました。しかし、ある日憧れの兄は、家族も含めた一族を皆殺しにします。当時のサスケの絶望は、計り知れないものだったでしょう。しかし、イタチの行動の裏には、重大な真実が隠されていました。それをサスケが知ったのは、イタチへの復讐を終えた後。イタチがなぜサスケだけを生かしたのか、なぜその真実を知られまいとしたのか。イタチの本当の目的をサスケが知るシーンは、涙なしでは見られません。「許せサスケ……これで最後だ……」というイタチの言葉は、悲しいながらも愛にあふれています。お互いを思うあまりにすれ違った悲しく切ない兄弟愛が、心に刺さるふたりです。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。

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 さまざまな形がある、男兄弟の絆。兄弟とはいえ、立場が違うとやりきれない思いや葛藤が渦巻くことも。血のつながりがあるからこそ、すれ違ってしまうこともあるでしょう。唯一無二の兄弟といえば、あなたは誰を思い浮かべますか?

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

【画像】人気を2分する? アニメの男兄弟たち(5枚)

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