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「庵野秀明展」が開催中。日本が誇るコンテンツの過去・現在・未来が詰まった展示

アマチュア時代から作品づくりの軌跡を追う

庵野秀明氏がオープニング映像の監督をつとめた、アニメ『シュガシュガルーン』の絵コンテ
庵野秀明氏がオープニング映像の監督をつとめた、アニメ『シュガシュガルーン』の絵コンテ

「第2章 夢中或いは我儘」では、アマチュア時代から『新世紀エヴァンゲリオン』制作時までの軌跡を、現存する資料で紹介するエリアです。庵野監督が学生時代に制作した油絵や高校生時代に使っていた8ミリビデオ、自主製作映画『DAICON III』のオープニングアニメーション関連の資料、大学1年のときに制作したペーパーアニメ『じょうぶなタイヤ! SHADOタイヤ』の原画、「DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン」撮影時に使用していたユニフォームなどが良好な状態で残されていたことに驚かされます。

 同人誌や寄稿したコラム、イラストなどのエリアに続き、1987年に制作された『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の資料が展示されています。さらに『トップをねらえ!』の作画資料や『ふしぎの海のナディア』の鉛筆で書かれた構成案などを眺めていると、ついに姿を現すのが『新世紀エヴァンゲリオン』です。

 庵野秀明の名前を世に知らしめた本作の資料は非常に多く、なかでもエヴァンゲリオンのデザイン検討稿や初期の構想メモ、鉛筆書きのキャラクター相関図など、非常に見どころが多いエリアです。企画書段階でのアスカはアニメと少し雰囲気が違う感じで描かれているので、アスカファンはぜひ会場に足を運ぶべきでしょう。

『エヴァ』のエリアを抜けると「第3章 挑戦、或いは逃避」ゾーンへと入ります。『エヴァ』の次に、『彼氏彼女の事情』を手掛けた庵野監督はその後、実写の世界へと足を踏み入れます。『ラブ&ポップ』『式日』『キューティーハニー』などを手掛けつつ、アニメでもさまざまな仕事をこなし、2007年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』で再び「『エヴァ」』の世界を描き始めます。

 2016年には『シン・ゴジラ』を大ヒットに導き、2021年に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でロボットアニメとしては史上初の興収100億円を達成する偉業を成し遂げました。「第4章 憧憬、そして再生」では、今後公開が予定されている『シン・ウルトラマン』(企画・脚本を担当)と『シン・仮面ライダー』の情報が公開されており、「第5章 感謝、そして報恩」では、特撮博物館を主宰し過去作品のアーカイブ化にも力を入れている庵野監督の活動を紹介しています。

 日本の生みだしたコンテンツを一身に浴びた少年が、多くの人を虜(とりこ)にした作品を生み出し、さらにその先へと歩んでいく姿を会場でご覧になってみてはいかがでしょうか。そこには過去・現在・未来のすべてが存在しています。

(ライター 早川清一朗)

※「庵野秀明展」は、2021年10月1日(金)から12月19日(日)まで、東京・国立新美術館 企画展示室1Eで開催中。開館時間は10:00~18:00(毎週金・土曜日は20:00まで)、入場は閉館の30分前まで。(11月23日を除く毎週火曜日休館)、事前予約制。

詳細は展覧会HPhttps://www.annohideakiten.jp/ をご確認下さい。

【画像】仮面ライダー化した1/1庵野監督も…! 貴重な資料が満載の「庵野秀明展」会場(8枚)

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