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「庵野秀明展」が開催中。日本が誇るコンテンツの過去・現在・未来が詰まった展示

2021年10月1日から「庵野秀明展」が東京・六本木の国立新美術館で開催中です。『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』『シン・ゴジラ』など数多くの名作を手掛けてきた庵野秀明監督の原点となったアニメや特撮、アマチュア時代から現在までの膨大な制作資料などが展示された、世界初の展覧会です。

「庵野秀明をつくったもの」も展示

「庵野秀明展」の会場では、公開が待たれる『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』の資料も展示されている(以下すべて筆者撮影)
「庵野秀明展」の会場では、公開が待たれる『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』の資料も展示されている(以下すべて筆者撮影)

『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』『シン・ゴジラ』など数多くの名作を手掛けてきた庵野秀明監督の展覧会が、2021年10月1日(金)から12月19日(日)まで、東京・六本木の国立新美術館で開催中です。

 入口付近に飾られた、仮面ライダーに扮した庵野監督の等身大パネルを眺めながら入場した人を待っているのは、「第一章 原点或いは呪縛」と題して展示される、「庵野秀明をつくったもの」すなわち庵野監督の過去を作り上げた数々のコンテンツと品々です。

 コンテンツエリアの前に展示されているのは、庵野監督に初めてメカニズムの概念を意識させた、お母様が使っていた足踏み式ミシン。コンテンツより先にミシンがあることに、庵野監督を生みだした原点中の原点がこのミシンなのだと訴える意図が見えてきます。

 壁には『モスラ』や『妖星ゴラス』、『宇宙大戦争』に『怪獣総進撃』など、そうそうたるタイトルの特撮映画の巨大ポスターや、『ウルトラセブン』に登場したウルトラホーク1号の図面や科学特捜隊基地の断面図などが飾られています。プラモデルや模型なども膨大な数が展示されており、『海底軍艦』の轟天号、等身大のウルトラマンやメカゴジラ、ジェットジャガー、ジャンボーグ9の頭部など、挙げていけばキリがありません。

 その他にも、ウルトラシリーズに登場した各種航空機や『サンダーバード』のサンダーバード2号、『バトルフィーバーJ』のバトルフィーバーロボなど、60年代から70年代生まれで特撮番組に夢中になっていた方は必見のアイテムがずらりと並べられています。

 さらに、庵野監督の原点となるマンガとして『ザ・ムーン』『バビル二世』『超少女明日香 明日香ふたたび』『ゲッターロボ』『マジンガーZ』などの原画と思われる資料が展示されています。

 壁を彩る『機動戦士ガンダム』のポスターの先に足を向けると、かつて庵野監督が夢中になった映像作品が同時に放映されています。1954年の映画『ゴジラ』に始まり1983年の『科学戦隊ダイナマン』で終わる作品リストには、ここにはとても書ききれないほどの数が記されています。壁を埋め尽くしたモニターに映し出される作品群に圧倒されてみるのも一興かもしれません。

【画像】仮面ライダー化した1/1庵野監督も…! 貴重な資料が満載の「庵野秀明展」会場(8枚)

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