マグミクス | manga * anime * game

トレードマークのインパクトがすごいキャラといえば? 特徴的な「髪型」「帽子」「ヒゲ」がもたらす効果

人気マンガに欠かせないものといえばキャラの個性。その外見はシルエットだけでもわかるようにとさまざまな工夫が詰まっています。この記事では……トレードマークになりやすい「髪型」「帽子」「ヒゲ」について代表的なキャラやその効果についてご紹介します。

キャラの特徴を表す「髪型」

スーパーサイヤ人の悟空が表紙 著:鳥山明『ドラゴンボール』第27巻(集英社)
スーパーサイヤ人の悟空が表紙 著:鳥山明『ドラゴンボール』第27巻(集英社)

 人気マンガに必ず必要と言っていいキャラの個性。その見た目はシルエットだけでも読者に分かるようにとさまざまな工夫がされています。この記事では、キャラのトレードマークになりやすい「髪型」「帽子」「ヒゲ」に注目。代表的なキャラやその効果についてご紹介します。

●「髪型」による表現の可能性は無限大

 まずは「髪型」がトレードマークになっているキャラといえば……やはり少年マンガでは『ドラゴンボール』(著:鳥山明/集英社)の孫悟空が代表的な存在と言えるのではないでしょうか。山のようにそびえたった太くてギザギザした髪は、まさに悟空の豪快さや戦うことが大好きな性格をそのまま表現したかのような形となっています。また普段はキレイな黒色の髪が、戦いのなかで怒りを爆発させスーパーサイヤ人になると、一気に黄金カラーにイメージチェンジ。しかも、体からあふれ出る気によるものなのか、強力なワックスを使ったかのように髪の向きも上へ大きく逆立ちます。

 読者としては、この「髪型」の変化によって「悟空が怒っている」「先ほどよりパワーアップしている」という内面の変化も直観的に理解することができます。キャラのトレードマークである「髪型(色)」をあえて変化させるという思い切った発想、そして「髪型(色)」によってキャラの状態を表現する手法……考えれば考えるほど『ドラゴンボール』が画期的な作品であったかが分かります。

 続いて『銀魂』(著:空知英秋/集英社)の“銀さん”こと坂田銀時も「髪型」がトレードマークとなっている少年マンガの代表的なキャラです。銀色という色も珍しいですが、クセっ毛のつよい天然パーマという大きな特徴があります。これがまさに銀時の「普段は少し抜けているようで、大事な戦いではきっちり仕事をする兄貴的な部分」「実はつらい過去がある隠れた一面」など、ひと言では言い表せない特徴やクセを表したピッタリの髪型と言えるのではないでしょうか。

 また、この『銀魂』のような刀や剣を使ったバトルシーンがあるマンガでは「髪」がかなり有効に使われます。例えば、相手の剣による攻撃を紙一重で交わしたときに、髪の毛先だけがスパッと斬られるという使い方。読者としてはこのシーンだけで、相手の攻撃の鋭さ、そしてこの戦いがいかに緊迫したものなのかを一発で理解することができます。これが短髪のキャラだったらできない表現です。バトルシーンの臨場感を出すには、ある程度キャラの髪は長い方がいいのかもしれません。

「帽子」キャラ「ヒゲ」キャラといえば?

100巻でも存在感を示す麦わら帽子 著:尾田栄一郎『ワンピース』第100巻(集英社)
100巻でも存在感を示す麦わら帽子 著:尾田栄一郎『ワンピース』第100巻(集英社)

 トレードマークのインパクトがすごいキャラ。続いては「帽子」と「ヒゲ」についてです。

●年齢問わずキャラの魅力を引き立たせる「帽子」

 帽子を被ったマンガキャラクターといえば……やはり代表的なのは麦わら帽子をかぶった『ワンピース』(著:尾田栄一郎/集英社)のルフィを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。太陽のように明るくて豪快な主人公・ルフィのイメージにピッタリのトレードマークとなっています。こういった少年や青年の主人公にとって帽子というアイテムは、例えばゲーム『ポケットモンスター』のサトシのように「冒険者」というイメージを強める働きがあるように思われます。

 一方で大人の主人公がかぶる帽子は逆にミステリアスな渋さが増します。例えば『ルパン三世』(著:モンキー・パンチ/双葉社)の次元大介のハット、『名探偵コナン』(著:青山剛昌/小学館)の赤井秀一のニット帽などです。シーンによって、目元や表情をうまく隠すことができるため、キャラがいま何を考えているのか読者の想像をかき立てるなど、大人っぽい魅力を引き出す大きな助けになっています。

 そのほかにもルフィにとっての「帽子」は、海賊の先輩であり命の恩人でもあるシャンクスから受け継いだ大事なものです。マンガに限らずですが、「帽子」は何かを「継承」するときにその象徴としてもよく使われています。

●経験と貫禄を示す「ヒゲ」

 最後は「ヒゲ」がトレードマークのキャラです。こちらも人それぞれ思い浮かぶキャラはたくさんいると思われます。もみあげからあごまで見事に生えそろえた『ルパン三世』の次元大介、ザ・海賊という感じの白ひげが似合う『ワンピース』のエドワード・ニューゲート、ダンディなスーツとチョビヒゲが似合う『名探偵コナン』の毛利小五郎など、ヒゲの種類にもいろんなパターンがあります。完全に生えそろっていなくても『新世紀エヴァンゲリオン』(著:貞本義行/KADOKAWA)の加持リョウジや『こちら葛飾区亀有公園前発出所』(著:秋本治/集英社)の両津勘吉のように無精ヒゲが良い味を出しているキャラもいます。

 しかし共通しているのは、やはり大人の男の魅力。童顔と言われる日本人の野球選手が、メジャーリーグに行ったとき「相手になめられないようにわざとヒゲを生やす」ということもあるそうですが……やはりヒゲは経験や貫禄を見せたいときには効果的なトレードマークになるようです。

 皆さんが思う各トレードマークを代表するキャラは何でしょうか。

(吉原あさお)

【画像】トレードマークが光るキャラたち(5枚)

画像ギャラリー