ウルトラシリーズで「こっそり変身」するためのさまざまな苦労!最適な場所は戦闘機?
最も苦労したのはウルトラマン80?

『ウルトラマンオーブ』の第1話では前代未聞の変身場所が登場しました。主人公のクレナイ・ガイは防衛チームには所属していない風来坊の謎の青年であるため、場所にはそれほど困らないはずですが、第1話では証明写真ボックスのなかでこっそり変身しています。
一説に、自動証明写真機の原型を発明したのが円谷英二氏と言われており、初代ウルトラマンの力をお借りする設定の同作ではオマージュとして利用されたのかもしれません。
正体を隠すために最も苦労したのは『ウルトラマン80』の矢的猛(やまと・たけし)ではないでしょうか。学園ドラマ要素も混じった今作では、主人公の矢的はウルトラマンでありながら中学校の教師であり、またUGMの隊員でもあるという多忙ぶりでした。
生徒や同僚など四方八方に他人の目がある状態ですが、ウルトラマン80には「人前で変身すると地球を去らなければいけない」という明確なルールがあります。そんな制約だらけの話でも、特にもどかしいのが第9話「エアポート危機一髪!」です。
空港に怪獣が現れたため、正体バレを気にして変身できず怪獣を取り逃がし、その後も生徒たちを建物に避難させて変身しようと走り出すと「先生ひとりだけで逃げないで!」と誤解される始末です。苦悶の表情を浮かべながらも矢的は生徒たちに別れの言葉を告げ、怪獣に向かって突っ走り変身!怪獣の吐いた火によって姿は見えず、無事に変身完了しました。一方の生徒たちは唐突な別れの言葉に大半は首をかしげていましたが、エンディングでは何事もなかったように合流しています。
負けたり失敗すれば与える影響が大きい(下手すれば宇宙規模)ウルトラシリーズだけに、変身シーンは他の特撮作品にはない見どころと言えるでしょう。これまで観ていてもあまり気にしていなかった方は、ぜひこの機会に見返してみてはいかがでしょうか。
(椎名治仁)





