声優・鬼頭明里の「男の子」役3選 配役に気付かない視聴者多数
アニメ『鬼滅の刃』で竈門禰豆子(かまど・ねずこ)役を演じている声優・鬼頭明里さん。意味のある言葉をほぼ発さない、難しい役どころにもかかわらず、禰豆子の喜怒哀楽を見事に表現しています。高い演技力を持つ鬼頭さんは、これまでに男の子役を演じたことも。この記事では、鬼頭さんの演じた男の子役を3選ご紹介します。
クールに? かわいく? 声優・鬼頭さんの男の子役
現在、「遊郭編」が好評放送中の『鬼滅の刃』。主人公の妹・竈門禰豆子(かまど・ねずこ)役を演じる声優・鬼頭明里さんは、「む~」「ふんふん」など言葉にならないセリフで、禰豆子の感情を分かりやすく演じています。その一方で、鬼頭さんは別作品で男の子役にも挑戦しているのをご存じでしょうか。この記事では、鬼頭さんの演じた男の子役を3選ご紹介します。SNSでも「貴重なショタボイス!」「鬼頭明里さんだと分からなかった」と評判です。
●『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』碓氷アブト役
『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』は、小学館集英社プロダクションが制作を担当した、メディアミックス作品です。「シンカリオン」は新幹線が変形した巨大ロボットで、プラレールの玩具シリーズとしても人気を博しています。鬼頭さん演じる碓氷アブト(うすい・あぶと)は、小学5年生でありながら「新幹線超進化研究所 横川支部」の整備士を務める、天才的な頭脳の持ち主です。
【本作のあらすじ】
妖怪や霊などのオカルト好きな小学5年生、新多シン(あらた・しん/CV:津田美波)は、いつか宇宙人と友達になることが夢。「世界の謎を解き明かす男」を自称するシンは、ある日姉の新多アユ(あらた・あゆ/CV:高尾奏音)とともに、JR横川駅まで調査をしに来ます。謎の新幹線が運び込まれたという噂を聞き、通りかかった「碓氷峠鉄道文化むら」にも心を惹かれるシン。昼ご飯を食べながら話していると、近くにいた男性たちに絡まれてしまいます。しかし、「人の夢を笑うな」と、そこに居合わせたアブトが間に入ってきてーー?
鬼頭さん演じるアブトは、クールで頭の良い少年です。男性陣に絡まれたシンをかばい、その出会いをきっかけに、シンをシンカリオンの世界に引き込みます。シンカリオンへの思い入れは人一倍強いものの、適合率が足りず、運転士としては活躍できないという一面も。そんなアブトを、鬼頭さんは葛藤を含めてリアルに演じています。当初はシンとアブトが協力していたものの、物語が進むにつれ驚きの展開が繰り広げられる本作。その後の鬼頭さんの演技の変化にも注目です。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「U-NEXT」などで見ることができます。
●『僕だけがいない街』ヒロミ(幼少期)役
『僕だけがいない街』は、同名マンガ(作:三部けい/KADOKAWA)を原作としたアニメです。原作マンガは「このマンガがすごい!2014」のオトコ編で第15位、「マンガ大賞2014」で第2位を獲得。主人公がタイムリープ能力を使って、母や友人たちに起こる悲劇を回避していく物語です。実写映画化・Netflixオリジナルの連続ドラマ化も行われました。鬼頭さん演じるヒロミは本作の主人公・藤沼悟(ふじぬま・さとる/CV:満島真之介)のクラスメイトで、そのかわいらしい容姿から、女子に間違われることもあるキャラクターです。
【本作のあらすじ】
29歳の売れない漫画家である悟は、ピザ店のアルバイトを掛け持ちすることで生計を立てていました。そんな悟にはたびたび、何か悪いことが起きる直前まで時間が巻き戻る現象「リバイバル」が起こっています。まるで「お前が悪いことを防げ」と言われているようなその現象に、不満を持っていた悟。しかしある日、アルバイトから家に帰ると、母・藤沼佐知子(CV:高山みなみ)が痛ましい姿で横たわっていました。いつもは1~5分程度しか巻き戻らないはずのリバイバルが、その時は違う形で起こって――?
鬼頭さん演じるヒロミは、友達として時に悟の計画を助けてくれます。そのかわいらしい見た目に優しい性格もあいまって、女の子と間違われることも。そんなヒロミを、鬼頭さんは優しい声で演じています。女の子っぽすぎず、かといって男の子らしさも強すぎない、中性的な声がヒロミらしさを際立たせています。全体的にシリアスな本作のなかで、ヒロミの優しい声を聞いてほっとしていた視聴者もいるのではないでしょうか。かわいい男の子役を演じる鬼頭さんの声は、ぜひ本作でお聴きください。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。
●『魔王様、リトライ!』イーグル役
『魔王様、リトライ!』は、同名ライトノベル(著:神埼黒音、イラスト:飯野まこと/双葉社)を原作としたアニメです。原作などのシリーズ累計発行部数は、2021年4月時点で100万部を突破。小説投稿サイト「小説家になろう」での連載を経て書籍化された人気作品です。鬼頭さん演じるイーグルは、貧民出身の亜人の男の子です。
【本作のあらすじ】
ごく普通の会社員、大野晶(おおの・あきら/CV:津田健次郎)は、「INFINITY GAME」の運営者。しかしある日、昌は魔王・九内伯斗(くない・はくと/CV:津田健次郎)にログインしたまま、異世界へと飛ばされてしまいます。途方に暮れる伯斗の前に現れたのは、作った覚えのない村人の少女・アク(CV:高尾奏音)。片足が不自由なアクと一緒に旅をすることになった伯斗は、まず近くにあるという願いの祠(ほこら)を目指すことに。そこに設置された神像に、伯斗は不思議な指輪を授けられてーー?
鬼頭さん演じるイーグルは、三聖女の末っ子であるルナ・エレガント(CV:石原夏織)の幼なじみです。当時6歳だったイーグルは、同い年のルナと日々仲良く暮らしていましたが、「亜人である」という理由で教会の使者に殺処分されてしまいます。そんなイーグルを、鬼頭さんはどこか気弱な声で演じています。出番は少ないものの、聖光国での亜人の肩身の狭さや、ルナの心の傷の原因がよく分かる、キーパーソンといえるでしょう。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。
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鬼頭さんの演じる男の子役には「鬼頭さんだと分からなかった」という声が寄せられることも多く、その演技の幅の広さがうかがえます。出演作を見て、ぜひ鬼頭さんの演技の変化を堪能してみてくださいね。
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(新美友那)