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『呪術廻戦』の術式は実生活で使える? ギリギリいけそうな「飛行」「二日酔い治療」

『呪術廻戦』に登場する能力(術式)は戦闘に特化しているものが多く、例えば七海建人の術式「十劃呪法」を生活シーンに応用することは難しいかもしれません。しかしそのなかでも、ネットで「羨ましい」「欲しい」と多くの声があがった能力が存在します。

「実生活で術式」の妄想はファンの愛情?

戦闘用の能力から、便利な能力までさまざまな「術式」が登場する『呪術廻戦』第1巻(集英社)
戦闘用の能力から、便利な能力までさまざまな「術式」が登場する『呪術廻戦』第1巻(集英社)

『呪術廻戦』(著:芥見下々)の戦闘を彩るのは、なんといっても呪術師によるさまざまな「術式」です。主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は術式を持ちませんが、なぜか正ヒロインポジションを確立しつつある伏黒恵は「十種影法術」という、影の式神を操る術式を操り、釘崎野薔薇は「芻霊呪法(すうれいじゅほう)」という五寸釘から呪力を流し込む、いかにも釘崎らしい術式を用います。

『呪術廻戦』は、呪霊抹殺の使命を受けた呪術師たちの死闘を描くダークファンタジーゆえに、「術式」もまた敵の排除を目的とし、殺傷性が高いものが多いのも事実です。しかし、そのなかでも「現実にあったらきっと人生楽しいだろうなあ」と思わせてくれる便利な能力も少なからず登場します。今回はSNSなどの声を参考に、ぜひとも手にしてみたい「術式」を紹介します。

●西宮桃の「付喪操術」

 人間、誰でも一度はほうきで空を飛んでみたくなるものです。そんな願望と一致する術式を使いこなすのが、呪術高専京都校の3年生、西宮桃です。髪型からして魔女っ子そのものの西宮は、「付喪操術(つくもそうじゅつ)」という、ほうきを操る術式の使い手。

 野球シーンではほうきで外野フライをキャッチしたり、上空から敵陣営を把握したり、大怪我を負った仲間を運んだりすることもできる、まさにサポートに最適の能力。また、ほうきで風を巻き起こす「鎌異断」などの攻撃技も可能ということで、実は意外と使い勝手が良いようです。

 古式ゆかしい『呪術廻戦』の世界観のなかで、突出してファンタジー感を発揮している素敵な能力です。ちなみに西宮のお父さんはアメリカ人で、原作でピアスがたまになかったりするのは「描き忘れられる」からだとか。

●家入硝子の「反転術式」

「回復能力」の有無はその作品のリアリティに直結します。そういった意味において『呪術』世界のリアリティを担保しているのが、医師である家入硝子の存在でしょう。彼女の使う「反転術式」は、もともと負のエネルギーである呪力を掛け合わせることで正に転換して相手を治癒させるもの。実際に国家試験に合格した医師でもあるので、「回復」能力においては他の追随を許しません。

 実際、瀕死だった伊地知、猪野を回復させるだけの力を持っているのですから、相当なもの。彼女はとんでもない酒豪とのことですが、弱った肝機能も術式で回復できるのか、このあたりは議論が分かれるところです。

●狗巻棘の「呪言」

 一見すると最強の能力に思えるのが、東京都立呪術高等専門学校2年、狗巻棘の術式「呪言」です。「呪言」とは「言霊の増幅・強制」が可能な術式。こう聞くと「『死ね』と言えば相手は死ぬのか?」なんて疑問が読者からわいてきそうですし、実際虎杖が代わりに訊いてくれています。どうやらそんな便利なものではないらしく、強い言葉を言えばそれだけ反動が大きく、実力差も考慮に入れないといけません。だからこそ、有事に備えて普段より語彙を「おにぎりの具」に絞り、自分をガードしているのだとか。

 喉のケアは彼にとっては死活問題になっています。では規模の小さい言霊、「ティッシュ取って」「メルマガ解約して」などであれば反動も少なく済むのか? といった疑問の声がネットでは上がっていますが、よく考えたらそれはもはやコミュニケーションです。ちなみに狗巻は、朝はパン派だそうです。

 さて、術式はその殺傷性、加害性の高さから戦闘に特化したものが多く、なかなかどうして日常生活に落とし込むのは難しいものが多いです。そうした付け入る隙のなさが『呪術』の世界観に漂う張り詰めた空気を演出してくれています。

 SNSで「楽しい使い方」が語られる背景には、同作のキャラクターたちに楽しい日常を送って欲しいという読者のひそやかな愛があるのではないでしょうか。七海建人が術式「十劃呪法(とおかくじゅほう)」を用いて大きな魚を楽しそうにさばいている姿を、ファンはどうしても想像してしまうものなのです。

(片野)

【画像】生活シーンで使えそうな能力をもつ『呪術廻戦』のキャラクターたち

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