GWにおすすめ、人気スター主演。懐かし実写化映画5選 原作からのアレンジには驚きも?
6人時代の「SMAP」が主演した『シュート!』

2016年に解散した人気アイドルグループ「SMAP」が主演したのは、大島司氏の人気マンガを実写映画化した『シュート!』(1994年)です。森且行さんも含めた、6人時代の「SMAP」がサッカーに熱中する姿が描かれています。
天才的サッカー選手の久保嘉晴(木村拓哉)に憧れ、田仲俊彦(中居正広)は同じ高校に進みます。幼なじみの平松和広(香取慎吾)と白石健二(森且行)もサッカー部に入り、全国大会を目指すことに。ところが予選大会中に、俊彦たちは思いがけない悲運に見舞われてしまいます。
サッカーブームに乗じて製作された『シュート!』ですが、大森一樹監督によって光と影が交差する青春映画に仕上がっています。台湾ニューシネマや香港ニューウェーブっぽい雰囲気も感じさせる、1990年代を代表するアイドル映画のひとつだと言えるでしょう。
原作者も評価した『ヒルコ 妖怪ハンター』
ジュリーの愛称で大人気を博した沢田研二さんが主演した異色ホラー映画は、塚本晋也監督の商業デビュー作となった『ヒルコ 妖怪ハンター』(1991年)です。カルトな漫画家・諸星大二郎氏の『海竜祭の夜』が原作となっています。諸星作品からは、宮崎駿監督や庵野秀明監督も影響を受けたことが知られています。
異端の考古学者・稗田礼二郎(沢田研二)は、古代人が悪霊を鎮めるために作ったと思われる古墳の調査に訪れます。折しも夏休み中の中学校では、教員の八部(竹中直人)と女子生徒の月島(上野めぐみ)が失踪するという事件が起きていました。八部の息子・まさお(工藤正貴)と稗田は、古墳に封印されていたはずの異形の生物「ヒルコ」に遭遇するのでした。
原作のクールな稗田と違って、沢田さん演じる主人公はとても人間臭く、「ヒルコ」にビビりながらも殺虫剤を片手に立ち向かいます。また、単なるスプラッターホラーではなく、少年の淡い恋心がモチーフとなっており、ラストシーンも胸にしみます。原作者や原作ファンからも評価されましたが、興行的に成功しなかったことが惜しまれる実写化映画でした。
原作要素がほとんどない『ドーベルマン刑事』
最後に紹介するのは、千葉真一さんが主演した深作欣二監督作『ドーベルマン刑事』(1977年)です。「ドーベルマン」の異名を持つ武闘派刑事の加納(千葉真一)ですが、なぜか子豚を肩に担いで登場します。原作マンガ(原作:武論尊、作画:平松伸二)の要素が、まるで感じられません。ここまで原作と乖離している作品も珍しいでしょう。
千葉さんの他に、松方弘樹さん、川谷拓三さん、室田日出男さんら、深作監督の実録ヤクザ映画「仁義なき戦い」シリーズの濃い顔ぶれが出演しています。「仁義なき実写化映画」と呼びたくなる内容です。
近年の実写化作品と違い、かつての映画界は自由度がとても高かったようです。また見方を変えれば、映画界で育った監督、脚本家、俳優たちが、原作マンガとガチンコ対決していた時代だったと言えるのかもしれません。
(長野辰次)








