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声優・花江夏樹が最近演じたキャラ3選 「売れるわけだ」「演技で涙腺崩壊!」

『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎役を演じている、花江夏樹さん。近年ではこれまで以上に出演作品が増え、主人公や重要人物を演じることも多くなっています。炭治郎とは全く違う性格のキャラクターを演じることも。この記事では、最近花江さんが演じたキャラクターを、3作品からご紹介します。

相変わらず毎期ひっぱりだこの花江夏樹

 すさまじい人気で社会現象を巻き起こした『鬼滅の刃』。主人公・竈門炭治郎役の声優・花江夏樹さんのことを、本作で知った方もいるのではないでしょうか。正義感が強く、ひたむきで優しい炭治郎を見事に演じる花江さんですが、炭治郎とはかなり違うタイプのキャラクターを演じることも。この記事では、最近花江さんが演じたキャラクターを、3作品からご紹介します。SNSでも「やっぱり花江くんすごいわ、売れるわけだ」「花江さんの演技で涙腺崩壊」と評判です。

●『群青のファンファーレ』天音・グレイス

 『群青のファンファーレ』”トレセン編”キービジュアル (C)Fanfare Anime Project
『群青のファンファーレ』”トレセン編”キービジュアル (C)Fanfare Anime Project

 15歳まで子役・アイドルとして活躍してきた有村優(ありむら・ゆう/CV:矢野奨吾)は、有名アイドルグループ「Mr.ドクター」のセンター。しかしある日、仕事で訪れた競馬場でのレースに感動し、プロの騎手を目指すことを決意します。

 そうして競馬学校に入学した優でしたが、騎手を目指すための騎手過程は厳しく、毎朝5時半に起きて検量、厩舎作業、実践的訓練など、授業の内容は盛りだくさん。元ジョッキーの父を持つ天音・グレイス(あまね・ぐれいす/CV:花江夏樹)や、一攫千金を目指し入学してきた霜月えり(しもつき・えり/CV:水瀬いのり)たち同級生たちとともに、人生をかけた3年間の物語が始まります。

『群青のファンファーレ』は、『疾走のファンファーレ』や映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を手掛けたLay-duce制作の、オリジナルアニメです。花江さんは、イギリス出身の競馬エリートである、グレイス役を演じています。

 競馬を各国で学んできたグレイスは、騎乗の技術は高いものの、自信満々で反抗的。転入生でありながら、自己紹介は「よろしく、ヘッポコども」という高飛車ぶりです。花江さんは、そんなグレイスの自信満々さをうまく表現しています。

 いつもは高圧的なグレイスですが、実はとある弱点があり、そのギャップも花江さんがかわいらしく演じています。また、グレイスはイギリスと日本のハーフであるため、英語交じりのセリフも多々登場します。「あまり喋れないんですけど、頑張って喋った」という花江さんの英語にも、ぜひご注目ください。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「U-NEXT」などで見ることができます。

●『平家物語』平清経役

 『平家物語』 (C)「平家物語」製作委員会
『平家物語』 (C)「平家物語」製作委員会

「平家にあらざれば人にあらず」。平安時代の末期、平家一族はその栄華を極め、平清盛(CV:玄田哲章)は武士でありながら、朝廷でも高い地位を得ていました。しかしその一方で、清盛の長男・平重盛(CV:櫻井孝宏)は、そんな父の野心を憂いていました。

 重盛はある日、琵琶法師の少女・びわ(CV:悠木碧)と出会います。ふたりに共通するのは、見えないものが見える「目」を持っていること。重盛は亡者を、びわは未来を見ることができるのでした。そんなびわに、重盛は「お前たちはじき滅びる」と言われてしまい――?

『平家物語』は、日本の古典である『平家物語』(訳:古川日出男/河出書房新社)を原作としたアニメです。監督は、『けいおん!』『映画 聲の形』などを手掛けた、山田尚子氏が担当。制作は、映画『夜は短し歩けよ乙女』『DEVILMAN crybaby』などを制作した「サイエンスSARU」です。花江さんは、重盛の三男である平清経を演じています。

 清経は、無邪気でマイペースな、横笛の名手です。貴族社会から武家社会へと移り変わる戦乱の世のなかで、清経の子犬のような明るさは、視聴者をほっとさせてくれます。花江さんの明るく優しい声がぴったりで、特に清経を慕う平敦盛(CV:村瀬歩)とのかけあいは、戦(いくさ)の多い本作のなかで癒やされるポイントです。

 最初は少年だった清経ですが、物語を通してだんだんと大人になっていきます。無邪気だった清経も、少しずつ苦悩を知るように。滅びゆく平家で生きる清経の心境の変化を、その声の演技の変化とともにご覧ください。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

●『プラチナエンド』ルベル

 『プラチナエンド』ティザービジュアル (C) 大場つぐみ・小畑健/集英社・プラチナエンド製作委員会
『プラチナエンド』ティザービジュアル (C) 大場つぐみ・小畑健/集英社・プラチナエンド製作委員会

 家族を事故で失ってしまった、架橋明日(かけはし・みらい/CV:入野自由)。友達もおらず、引き取られた親戚のもとで、明日はつらい毎日を送っていました。中学校を卒業した日、全てに絶望した明日は「幸せになりたかった」と思いながら、ビルの屋上から投身自殺を図ります。

 真っ逆さまに落ちていった明日ですが、地面に落ちる前に1羽の天使・ナッセ(CV:小倉唯)に助けられ、「私が生きる希望をあげる」と言われてーー? 13羽の天使が13人の人間を「神候補」選び、そのなかから新しい神が選ばれます。始まる殺し合いのなかで、明日は「幸せ」になれるのでしょうか。

『プラチナエンド』は、同名マンガ(原案:大場つぐみ、作画:小畑健/集英社)を原作としたアニメです。大場さん・小畑さんの原作者タッグは『DEATH NOTE』『バクマン。』に次ぐ3作目。2020年12月時点で、コミックの世界累計発行部数は450万部を突破しています。花江さんは、明日の想い人・花籠咲(はなかご・さき/CV:M・A・O)を神候補に選んだ天使、ルベルを演じています。

 ルベルは、冷静かつ悪知恵の働く二級天使です。神候補に選んだ咲を守り、神にするため、明日を利用するような提案もします。プライドが高い反面、咲のために必死になって上級天使を目指す、ひたむきな一面も。そんな少しひねくれたルベルを、花江さんは知性あふれる声で演じています。

 普段は落ち着いているルベルですが、上級天使になるため限界まで頑張ったり、目的が達成されて「よっしゃー!!」と雄叫びをあげたりする一面も。炭治郎とはまたひと味違う熱さの演技は、ルベルの冷静さと熱さとのギャップを、よく表しているといえそうです。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

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 2022年だけでも、『サマータイムレンダ』網代慎平役や『錆喰いビスコ』猫柳ミロ役など、さまざまな重要キャラクターを演じている花江さん。今回ご紹介したキャラだけでも、その性格にはかなりの幅があります。最近の出演作を視聴して、ぜひ花江さんの演技の幅を実感してみてくださいね。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

【画像】花江さんと気付けない人続出! 意外なひねくれキャラ(8枚)

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