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『スマブラ』に不知火舞が参戦できない理由は? 様々な規制をされたゲームたち

私たちが普段何気なく買っているゲームソフトのパッケージには、一般的に「CEROレーティング表示」が記載されています。これは、描写やストーリー展開によって対象年齢を定めるマークですが、タイトルによっては国内外版でストーリーが大きく異なることもあるのです。 私たちが普段何気なく買っているゲームソフトのパッケージには、一般的に「CEROレーティング表示」が記載されています。これは、描写やストーリー展開によって対象年齢を定めるマークですが、タイトルによっては国内外版でストーリーが大きく異なることもあるのです。

わかりやすく過激じゃなくても規制対象?

小学生も遊べるスマブラは「CERO: A」の良い子のゲーム? 画像は『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』パッケージ(任天堂)
小学生も遊べるスマブラは「CERO: A」の良い子のゲーム? 画像は『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』パッケージ(任天堂)

 日本で販売されている家庭用ゲームのパッケージには、A〜D、Zと5種類のアルファベットが書かれています。これはゲームの表現内容に基づいて対象年齢を表示する、「年齢別レーティング制度」による年齢区分マークです。

 この年齢区分は、「コンピュータエンターテインメントレーティング機構(略称CERO)」という団体によって定められており、最も厳しいZ区分のタイトルは、18歳未満の者は購入もできません。

 同時に「恋愛」や「暴力」など、ゲーム中で対象となる表現も、アイコンでパッケージに表示されているなど、日本はゲームの表現に対する規制がしっかりとされています。今回は、CERO区分によって人気作品に出られなかったキャラクターのエピソードや、規制によって国内での販売がされていないタイトル、大きくストーリーが異なるタイトルを紹介します。

●銃や剣で戦うスマブラは、意外にも「CERO:A」

 さまざまなゲームの人気キャラクターたちが熱いバトルを繰り広げるNintendo Switch専用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』。銃や剣を使うキャラクターも多く登場しますが、流血もなく、デフォルメされている表現が中心であるため対戦アクションゲームでありながら、意外にもCEROは「A区分」です。

『スマブラ』は発売後も新キャラクターが追加されるたびに大きな注目を浴びていました。そのなかで、あるキャラクターが新規参戦した際、「CERO:A」がTwitterのトレンドに入った出来事があります。

 2019年11月、「餓狼伝説」シリーズから「テリー・ボガード」が追加ファイターとして配信されることを踏まえ、特徴や性能をディレクターの桜井政博さん自らが解説する動画を公開しました。そしてテリーの参戦にともない、シリーズ関連作品からさまざまなゲストキャラクターが試合を観戦している……という仕様の新ステージ「KOFスタジアム」も追加されています。

 しかし、そこにシリーズの看板女性キャラクターである不知火舞の姿はなく、桜井さんは「『スマブラ』は良い子のCERO:A(全年齢対象)なので出すことができなかった」と語りました。不知火舞は胸元が開いたセクシーなファッションという露出が多いキャラであり、桜井さんは小学生も遊べるCERO:Aのスマブラに登場させるのが難しいということを示唆していたのです。実際に露出度の高いコスチュームや水着がある場合はCEROの対象であり、「アイドルマスター」シリーズや『ラブライブ!』なども衣装が理由で「CERO:B」に指定されています。

『ゼノブレイド2』のホムラとヒカリも胸元が大きく開いた服を着ていましたが、『スマブラ』では開いた胸元が布で隠れているほか、インナーやタイツによって肌の露出が下がっているデザインへと変更されました。ホムラとヒカリの衣装変更は明確にCEROが理由だとはされていませんが、多くの人が遊べる『スマブラ』に新規参戦する以上、このような仕様変更も避けられないのかもしれません。

【画像】規制されても仕方ないのか? スタイルよすぎな不知火舞の格好を再度チェック(5枚)

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