「え、もう30年前?」1993年放送アニメ3選 当時は「苦戦」もシリーズ継続につながった?
『SLAM DUNK』を始めとする1993年に放映されたアニメ作品、実は「最強」な作品ばかりそろっているのをご存じでしょうか? 30年経っても色あせない、不朽の名作たちをご紹介します。
1993年放送アニメは「最強」の布陣!

今から30年前の1993年。この年に放映されたアニメは、今もなお多くの人々に愛され続け、その輝きを失わない「最強」な作品ばかりがそろっています。今回は、30年前に放映されたアニメを3作品ほど、その変わらずに愛される理由と共にご紹介します。
●夕方のNHKといえば?ずっと変わらない良作 『忍たま乱太郎』
1993年から今現在まで、多くの世代から親しまれているアニメの代表格と言っても過言ではないのが『忍たま乱太郎』です。
忍術学園に入学した乱太郎、きり丸、しんべえをはじめとする忍者のたまご「忍たま」と、3人を取り巻く個性豊かなキャラクターたちが繰り広げるコミカルなドタバタ劇が多くの人から愛されています。
ギャグアニメとして描かれるキャラクターたちですが、そのやりとりの中には、「友情」や「助け合い」の大切さといったテーマも含まれており、多くの人々が共感できる作品となっています。
●色々な意味でインパクト大!『機動戦士Vガンダム』
ガンダムTVシリーズ第4作目にあたる『機動戦士Vガンダム』は、新しい視聴者層として小学生に受け入れられるようにとつくられました。主人公の年齢は13歳で、また今までのガンダムシリーズを知らない世代でも飛び込めるように、これまでの作品とのつながりをほぼ持たない作りとなっていました。
低年齢層をターゲットにと、あらゆる工夫がなされた本作でしたが、話が進むうえでだんだんと方向性が「低年齢向け」とはかけ離れていきます。宗教を背景とした民族主義など、重いテーマが描かれるようになり、また性的・過激な描写も多くなっていきました。
低年齢層を取り込むことには苦戦した本作。ですが、旧来のガンダムファンからは変わらず支持され、放映された1993年はリアルガンダムのプラモデルの売上が倍増したり、本作の教訓を経て『機動武闘伝Gガンダム』の制作につながったりするなど、現在まで続くガンダムシリーズに大いに貢献した作品となっています。
●新しい風を吹かせたスポーツアニメのパイオニア『SLAM DUNK』
当時、バスケットボールをはじめたほとんどの人が、『SLAM DUNK』の影響を受けたといってもいいでしょう。
主人公の不良少年、桜木花道が憧れの赤木春子に誘われて入部したバスケットボール部を舞台に、挑戦と成長を描いた笑いあり、胸が熱くなる展開ありの作品です。
原作マンガはもちろん、アニメでも人気を博した本作品。20周年にあたる2013年にも大々的に記念プロジェクトが組まれ、動画配信サービス等でのHDマスター版の放送や、Blu-ray発売にあわせ、アニメシリーズに出演した声優陣による「ファンミーティング」が開催されました。
また、2022年12月3日より出演声優をアニメシリーズから一新し、さらに、3Dアニメーションという新しい形で、『THE FIRST SLAM DUNK』(映画)が公開され、今もなお多くのファンから熱狂的な支持を受けている作品です。
(もっとグッド)